2005-09-25 Honolulu Century Bike Ride




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2005.09, Hawaii

Hawaii Bicycling League(ハワイサイクリング協会)が主催する Honolulu Century Bike Rideはハワイ・オアフ島のワイキキ東(南)端、Kapiolani Parkをスタートして、オアフ島の東海岸を 北上する最長160Km走る大会である。レースではない為、参加者は各自のペースで景色を楽しみながら走ることが出来る上、 設定された地点で折り返すことで、40Km、80Km、120Km、160Kmと走る距離を自分で選んで走ることができる、楽しく、かつハードルの低い 大会なのである。

@nakにとってHonolulu Century Bike Rideは2度目の参加となった。
初めての参加は3年前の2002年であったが、大会の雰囲気、充実したサポートと海沿いを走るコースの爽快感にすっかり魅了された一方で、無事に160Kmを走破したもののジリジリと肌が焼ける炎天下の中で長距離を走る苦しみも味わった。(笑)前回に増して長距離トレーニングなしでの参加となったが、新調した自転車でどのくらい楽に走れるのか、どこまで走れるのか、不安と期待が混じった挑戦になった。 前回参加した翌年からJALが大会のメインスポンサーとなり、 日本からの参加者も増えたこともあって前回に比べて雰囲気や大会運営も違うものになった。そんな前回と今年とを比較するのも興味深かった。

今回は自転車仲間のまきさん、くりはらさん、そしてhaiさんも本大会に参加するということで、一緒にゴールを目指すことになった。


Sept.25,2005 - 大会当日 - パート2

地図をクリックすると拡大版(今年の地図 : 120KB)が表示されます。


コース : Kapiolani Park(Start)〜(Diamond Head Road)〜Kahala


06:20am - スタートしてすぐにコースはUターン気味にカーブしており、ものスゴイ数のライダーが後方でスタートを待っているのが見えた。すべてのライダーがスタートを切るまでに30分掛かったということだから、相当な数だ。 そんな壮観な風景を眺めながらも、密集した周りのライダーとの接触に注意する必要がある。 まきさん、haiさん、(あ)(た)、くりはらさんと同時にスタートしたはずなのだが、気が付くとくりはらさんが逸れてしまった。 ケルビムのロードに乗ったくりはらさんは軽やかに"かっ飛んで"いってしまったのだろうか?


Diamond Head Roadを登って東へ向かって走り、Kahalaの高級住宅街へと入っていく。早速ショートホイールベースなリカンベントに遭遇する。 海外の大会ではユニークで個性的な自転車に出会うことができるのが面白い。



コース : Kahala〜(Kalanianaole Highway)〜Hawaii Kai〜(Hawaii Kai Dr.)〜Koko Crater〜Sandy Beach〜(Kalanianaole Highway)〜Makapuu Lookout


Kahalaの住宅街を通過してKahala Mall近くでKalanianaole Highway(72)に入る。 Kalanianaole Highwayには前回と違って、自転車走行レーンである路肩と車道との間にコーンが配置されていて安心感が増している。 路肩の凹凸も3年の間に修繕されたのか、前回ほど轍やポットホールは少なかった。 Hawaii Kaiに差し掛かるころには正面のKoko Craterから朝陽がキレイに登ってきて、素晴らしい朝焼けを望みながらのライドだ。基本的には晴れているものの、 流れ雲で太陽が覆われることが多く、前回に比べると明らかに涼しくて快適である。

07:03am - Maunlaalua Bayを右に眺めながらHawaii KaiでHighwayを外れてLunalilio Home Road経由で Hawaii Kai Driveの坂を登る。さらにKoko Craterの外周を走ってSandy Beachを目指すコースである。 Hawaii Kai Driveの坂は前回かなり長くてキツかった記憶があるのだが、今回(あ)(た)共にそれほど苦労することなくあっさりと登ることができた。

Sandy Beachで海に出て、再びKalanianaole Highwayを海岸沿いに北上して進む。Sandy Beachに最初のエイドステーションが設置されているが、 ここはパスすることにして先を急ぐ。前回、Makapuuへと向かう区間は強い逆風に悩まされた気分的に憂鬱な区間であったが、 今回は逆風もさほど強くなくて助かった。

07:22am - 島の東側に出たところにあるMakapuu Lookoutは工事中だったので、その先の路側帯で記念撮影タイムのために自転車を停める。海面に太陽が反射してキレイなブルーが浮かび上がっている。



コース : Makapuu Lookout〜(Kalanianaole Highway)〜Waimanalo Recreation Center(40 mile Turnaround)


Sea Life Parkを通過して海沿いを快適に走っていると後方から
「バ・イ・ク・フ・ラ・イ・デ〜!」
と叫びながら緑色のPocket Pilotが迫ってきた。話を聞くとサイクルスポーツの取材とわかり、途中の「ハワイらしい」風景で一旦停車して、 4台のBike Fridayの写真撮影タイムとなった。しばらくすると、コースは海沿いの道から外れて内陸へと向かっていった。

07:51am - 内陸の切り立った山を間近に、熱帯林風な木立の中をしばらく走った後に、 2ヶ所目のエイドステーションであるWaimanalo Recreation Centerに到着する。ここで初めての休憩を取る。 スポーツドリンクと水、バナナとオレンジに森永のキャラメルやお煎餅まで!様々なおやつが準備されていた。 チェックポイント毎に通過証明として配布されるシールをゼッケンに貼ってもらう。ここでくりはらさんと無事に再会できた。先行したのであるが、我々が通過したSandy Beachのエイドステーションに寄ったとのことで、 双方抜きつ抜かれつでここまで来たらしい。




コース : Waimanalo Recreation Center(40 mile Turnaround)〜(Kalanianaole Highway)〜(Keolu Drive)〜Kailua Intermediate School(50 mile Turnaround)


Kailuaに向かって走行を続ける。引き続き海岸線を離れ、緩やかではあるがアップダウンの多い地形が続く。長い坂を登った先の交差点で右折し、Keolu Driveに入るとKailuaの市街へ入っていく。 Keolu Driveに入って街中に向かって下る途中、(た)がウォーターボトルを落としてしまうアクシデントが発生した。(た)のAir Fridayはフレーム形状とサイズが影響して、ウォーターボトル装着に難があり、 サドル後方に無理をした取り付けをしていたのが落下に繋がってしまった。ゴムバンドを使ってボトルをボトルケージに固定して対処する。
08:36am - それ以外は順調に走行して、Kailua Intermediate Schoolで2度目の休憩を取る。




コース : Kailua Intermediate School(50 mile Turnaround)〜Kaneohe〜(Kaneohe Bay Dr.)〜Kamehameha Highway〜King Intermediate School(75 mile Turnaround)


Kailua Intermediateを出発してKaneoheに向かって走っていく。走行中背後から
「Oh, Bike Friday Group !」
とロードに乗った女性に声を掛けられる。
「Hi I'm Jeri !」
と自己紹介しつつ、一気に我々を引き離していった。おー、ハワイ入り前にメールでやり取りしていたBIke Friday Club of Hawaii副会長(?)のJeriさんじゃないか! 彼女は自転車乗りには有名なワイキキのIsland Bikes and Triathlonで働いているとのことだ。今回の大会ではJALスタッフの一人として、75 mile/5時間コースのペースメーカーとして走っているとのこと。 ハワイ入りしてから会う機会を持てずにいたのだが、コース上で出会うことが出来てラッキーだった。やはりBike Fridayが4台も連なっていると目立つようだ。


傾斜はキツくないもののアップダウンが続き、比較的交通量の多いKaneohe市街の一般道を車やバスと併走する。 Kaneohe Bay DriveからKamehameha Highwayに入りKaneoheの街中を走り抜けていく。


街中をしばらく走ったところで長い緩やかな下りに差し掛かり、スピードがあがった。我々5台が坂を下り切るか切らないかのところで、 後方からドラフティング走行しているトレイン(集団)に追い抜かれた。空間を空けようと我々は差し掛かったところにあったバス停用の拡幅エリアに避けた瞬間だった、、、 (あ)の斜め前方を走っていた(た)のAir Fridayの挙動が一瞬不自然になり、前輪が不自然な方向を向いた後に自転車もろとも横倒しに歩道に向かって滑っていったのだ。 バス停の為に拡幅した部分のコンクリート部とアスファルト舗装の継ぎ目に前輪を引っ掛かけてしまい、バランスを崩してしまったのだ。 そこそこのスピードが出た状態で、右側頭部から地面へと突っ込んでいった彼女は路面に横たわったまま、足には自転車が絡まり、しばらくそのままで動かない。 意識を失ってしまったのでは、とかなり動揺しながら(あ)が駆け寄ってみて抱きかかえると、かろうじて意識を戻してくれた。 目の下や肩、足など数ヶ所には血が滲んでいる。 まきさん、haiさん、くりはらさんに手伝ってもらって自転車を身体から離し、歩道に退避してから怪我の応急処置を行なう。 ボトルの水で怪我の部位の汚れを洗い落とし、まきさん持参のキズパワーパッドで押さえる。絆創膏といったFirst Aidキットも持参しておかないとダメだなと反省する。

時間が経つにつれて本人も少しずつ状況が飲み込めたように見え、意識もはっきりしてきたように見えたのだが、あとから話を聞くと転ぶ直前からしばらくの記憶がなく、気がついたら「自力で立っていて、あちこち痛かった。」そうだ。 やはり転倒時に側頭部を強打したようで、ヘルメットを観察すると前から右側分に掛けてパックリと割れてしまっていた。 ヘルメットが割れるほどの衝撃を想像するとぞっとすると共に、ヘルメットのおかげで命拾いできたことを痛感する。


我々のすぐ前を走っていた現地のサポートライダーが心配をして駆け寄ってきて、絆創膏を差し出してくれる。 怪我の手当てを行ないつつ本人の様子を伺うと、もうしばらく休憩すれば走行続行できそうだとのことだ。サポートライダーには救急車は不要の旨伝えると、本部に連絡を取っていた。 通りすがりの車からわざわざ降りてきて声を掛けてくれた人や心配してくれた歩行者などがいて、アメリカ人の親切さと思いやりに接することができた。 (その時点では余裕などまったくなく、サポートライダーにお礼もろくに言っていなかったことを後から気がついて反省している。) 転倒現場は偶然にもKaneohe Police Substation...警察署の斜め前で、なんと警官までやってきた。事情を説明すると、なんと去年も同じ場所で女性が落車して骨折し、救急車で運ばれたのだそうだ。

#二年連続で事故が発生した箇所ということで、来年以降の大会に向け、改善依頼を主催者へフィードバックする予定だ。

09:27am - バス停のベンチに腰を掛けて30分程気を落ち着かせてから、次のエイドステーションであるKings Intermediate Schoolまでゆっくりと走行を再開する。あとから聞いたところによると、この間(た)は依然視界の一部が失われていたとのことだ。そんな状態で走るな〜 ><

Column@nakより本人の弁 :

アクシデントは突然にやってくるもの。長い下りを走っていたとき、ちょっとした段差を超えられずに落車してしまいました。「しまった、あっ転ぶ」と思ったその次の瞬間から我に返るまでの数分間の記憶を完全に失くしています。次に気が付いたときにはヘルメットの上から手で頭を押さえつけて「痛い、痛い」を繰り返すばかり。ヘルメット破損、右目の下擦り傷、右上腕損傷、右ひじ下損傷、右膝擦り傷、他打ち身少々... 自らの不注意として自戒しなければなりません。くりはらさん、まきさん、haiさん、(あ)さん仲間たちのサポートに厚く感謝いたします。 ありがとう!


09:47am - まもなくしてKing Intermediate Schoolのエイドステーションに到着し、改めて長めの休憩を取る。 ここは75マイル(120km)の折り返し地点であり、この先の休憩ポイントは100 mile = 160Kmの折り返し地点であるSwanzy Beachである。 (た)に先に進めるか否か確認を取ってみると先に進む意思ありとのことで、アクシデントにめげず、がんばって160 Km 完走を目指すことにする。

一部を除きエイドステーションには補給食、飲料はもちろんのこと、トイレも充分に用意されていて長蛇の列に並ぶ、ということもなかった。 (簡易トイレが用意されているエイドステーションほど並ばないですんだ。)



コース : King Intermediate School(75 mile Turnaround)〜(Kamehameha Highway)〜Kahaluu〜(Kamehameha Highway)〜Swanzy Beach Park(100 mile Turnaround)


Kaneohe市街を抜けてしばらく内陸を走る。この時間になるとSwanzy Beach Parkからの折り返し組とのすれ違いも多くなる。
「おーいっ!」
という元気な声を掛けられて対向車線に目を向けると、トライアスロンさんご夫婦が颯爽と復路をすれ違っていった。こちらにも元気を分けてもらえたようで嬉しい。

Kahaluuを通過してHighwayをさらに進む。途中マカダミアナッツファームを通過しながらしばらく走るとKualoa Regional Parkを右手(海側)に、映画ジュラシックパークの舞台にもなったKualoa Ranchが左手(山側)に現れたのち、Highwayは再び海沿いに出る。Swanzy Beach Parkまでもう一息というこの区間は全コース中でも一番景色が良く、海沿いを気持ちよく走れる区間である。

海と椰子の木、切り立った内陸に連なる山、そしてその間を走るコースがとてもオハフ島北東部らしい風景である。雲も切れて太陽が覗き、日差しも強くなってきた。そんなアローハッ!な景色を満喫しながら走っているとSwanzy Beach Parkが見えてきた。
10:43am - Swanzy Beach Parkエイドステーション、100 mileの折り返し地点に到着!

Swanzy Beach Parkは大勢のライダーでごった返していて、補給所は混乱気味。大会参加者の多さを物語っていた。 バナナと水分補給、そしてまきさんやhaiさんが持参していたドライフルーツや梅干系和風補給食をお裾分けしてもらってのんびりと休憩を取る。「大丈夫?(腐ってないか?)」の声をよそに (あ)は持参していた(本当はスタート前に食べる予定だった)おにぎりを頬張る。これが実に美味しかった。 Beach Parkの名の通り、海沿いに位置するこの公園は景色もキレイだ。

11:16am - 約30分休憩した後、100マイルステッカーもしっかりゲットして復路をスタート。


復路の様子はこちらをクリック・・・




September,2005-Oahu,Hawaii,USA
Canon IXY Digital 400



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