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CycleReport 2005
Hawaii Bicycling League(ハワイサイクリング協会)が主催する Honolulu Century Bike Rideはハワイ・オアフ島のワイキキ東(南)端、Kapiolani Parkをスタートして、オアフ島の東海岸を 北上する最長160Km走る大会である。レースではない為、参加者は各自のペースで景色を楽しみながら走ることが出来る上、 設定された地点で折り返すことで、40Km、80Km、120Km、160Kmと走る距離を自分で選んで走ることができる、楽しく、かつハードルの低い 大会なのである。
@nakにとってHonolulu Century Bike Rideは2度目の参加となった。
初めての参加は3年前の2002年であったが、大会の雰囲気、充実したサポートと海沿いを走るコースの爽快感にすっかり魅了された一方で、無事に160Kmを走破したもののジリジリと肌が焼ける炎天下の中で長距離を走る苦しみも味わった。(笑)前回に増して長距離トレーニングなしでの参加となったが、新調した自転車でどのくらい楽に走れるのか、どこまで走れるのか、不安と期待が混じった挑戦になった。
前回参加した翌年からJALが大会のメインスポンサーとなり、
日本からの参加者も増えたこともあって前回に比べて雰囲気や大会運営も違うものになった。そんな前回と今年とを比較するのも興味深かった。
今回は自転車仲間のまきさん、くりはらさん、そしてhaiさんも本大会に参加するということで、一緒にゴールを目指すことになった。
地図をクリックすると拡大版(今年の地図 : 120KB)が表示されます。
コース : Swanzy Beach Park〜(Kamehameha Highway)〜Kahaluu〜(Kamehameha Highway)〜Kaneohe〜King Intermediate School
11:16am - 160Kmの折り返し地点であるSwanzy Beach Parkを11:00am過ぎにスタートした。
復路は基本的に来た道を戻るルートであるので、雰囲気や距離が把握できて気分的には楽である。
あとは最後まで体力が持つかどうかの問題なのだが、その点についても前回の炎天下でのチャレンジに比べて非常に楽に感じるのは、
太陽が時折雲にさえぎられて暑さが和らいでいるせいか、自転車のせいか。
海沿いを走るKamehameha Highwayの景色は往路と左右が入れ替わり、右手に山、左手に海となる。
Kamehameha Highwayをしばらく走っていくとKahekili Highwayとの分岐が現れる。この分岐点手前には古い(?)雑貨屋があるのだが、
前回の大会で、我々を先行したトライアスロンさんご夫婦がこの雑貨屋さんで優雅にアイスを食べているところに
やっとのことで追いつき、ご夫婦の涼しげな姿が強い印象として残る思い出深い場所だ。今回はぜひとも立ち寄って、「余裕を出したい」(笑)と思っていたのだ。
(た)に寄っていくことを提案すると、すぐさまOKの返事が返ってきた。立ち寄ってアイス休憩する事に決定!
11:55am - "Hygienic Store"という雑貨屋さん(何が「衛生的」なのかは不明)で皆が求めたのはICEEというフローズンコーラとフローズンフルーツポンチ。
これが暑さで乾いた喉に爽やかなのだ。店の隣ではカルーアピッグ等のハワイアンプレートランチの屋台が出ていて、そちらの良い匂いに引き寄せられそうになったり。
リフレッシュしたところで再出発。この店の前の交差点を左折するのが正しいコースであるが、コース表示を見逃して直進するライダーが数名いて、まきさんが”救出”すべく追いかけていった。 お疲れさまです。>まきさん
コース : King Intermediate School〜(Kamehameha Highway)〜Kaneohe〜(Kaneohe Bay Dr.)〜(Kainalu Dr.)〜Kailua Intermediate School〜(Keolu Drive)〜(Kalanianaole Highway)〜(Waikupanaha)〜Waimanalo Recreation Center
12:27pm - Kamehameha Highwayを経由してKing Intermediate Schoolに戻ってくる。
(あ)のAir Fridayがエイドステーション到着前から変速時にキーキーと音を発生させていた為、メンテナンステントに立ち寄ってリアディレーラーのプーリーに注油する。
「Bike Fridayいいねー」と声を掛けてきたメンテナンス担当のお兄ちゃんとしばし自転車談義する。
彼曰く、
「日本から持ち込まれた自転車のブレーキチェックをする際に、ブレーキレバーを引いてもブレーキが掛からなくて焦るんだよ。
日本車は右(レバー)前(ブレーキ)でアメ車と違うからつい逆のレバーを引いているんだよねー」
なるほど。
エイドステーションを出発してすぐに往路で転倒した現場に差し掛かり、(た)に話しかけると、その場所にまったく気が付いていなかったのには驚いた。頭部を強くヒットしたことでその時の周りの様子も覚えていないようだ。 一歩間違っていたら大変なことになっていたかもしれないと、事故の大きさを思い知った。
「前回は後半の写真が少ないんだよねー」との、(た)の冷やかしに発奮する(あ)である。ガルル。
Kamehameha HighwayからKaneohe Bay Drに左折する交差点に問題ありかなと思った。 Century Bike RideのRider Instruction(配布資料の走行注意項目)を読むと、本大会は自転車と自動車の車道共有を示すことが目的の一つに謳われていて、 左折も自動車同様に左折車線から行なうように書かれている。 しかしながら開会式では、2車線以上の交差点で二段階左折を行なうようにと日本語での口頭説明があり、指示に一貫性がないのが気になった。 大きな交差点にも関わらず警官が配置されておらず、大量のライダーが二段階左折を行なうべく殺到してしまい、 自動車・自転車双方共に混乱気味であった。
13:29pm - Kailuaの街中に入る。中央分離帯に椰子の木が茂るKailua住宅街を通るコースはいつも気分が和む。 しばらく走った後にKailua Intermediate School(120Km通過地点)に到着する。 このエイドステーション到着直前に不自然な方向指示サインが掲示されていて、路地に迷い込むライダーが多数 いた。我々も一瞬迷い込んでしまったがすぐ異変に気づいたので、大きくコースオフせずに済んだ。まきさんのGPSのおかげで事なきを得る。 これはどうやらサインを置き換えた"いたずら"だったらしい。
Keolu Driveの長い坂を上りきってKalanianaole Highwayに戻る。「もうKailuaを通過したんだ。」とここまでくると余裕も出てくる。 前回に比べて明らかに余力が残っている感じだ。
Kailuaを過ぎてしばらく走ったところでWaikupanahaに曲がり内陸に入る。長年の雨水で削り取られたことによるシワが多数できた山の連なる風景となる。 その山の上部を覆っている雲は日差しも遮ってくれる。前回この辺りを走っていた時には直射日光と暑さにすっかりやられてしまい、幻影まで見え始めた区間であったが 、今回はかなり余裕をもって談笑しつつWaimanalo Recreation Centerのエイドステーションを目指すことができた。
コース : Waimanalo Recreation Center〜(Kalanianaole Highway)〜Makapuu Lookout〜(Kalanianaole Highway)〜Sandy Beach〜Koko Crator〜(Hawaii Kai Dr.)〜Hawaii Kai
14:10pm - Waimanalo Recreation Centerで小休止を取る。雲が出ているとはいえ、太陽を覆ってくれるのはほんのわずかな時間であり、基本的には暑いっ! 後半のエイドステーションでは頭からホースの水をかぶるライダーもいて、クールダウンが一つの鍵になる。@nakは保冷に優れた水筒に氷を補充してもらったりと、 冷たい水分の確保を心掛けた。午後の遅い時間になっても氷をたっぷりと供給してくれるエイドステーションには前回同様、今回も大助かりである。 (あ)はここでJALのスッチーライダーを発見してゴッキゲン!
「行儀良く並んで立っているBike Friday達」。一台ひねくれモノがいますが...
Waimanalo Recreation Centerを後にして、海沿いにKalanianaole Highwayを進む。Sea Life Parkを通過してMakapuu Lookoutへも力強く登って行く。 ここが実質上、最後の登坂だ。
コース : Hawaii Kai〜(Lunalilo Home Rd.)〜(Hawaii Kai Dr)〜Kuapa Kai Preschool(90 mile checkpoint)〜(Kalanianaole Highway)〜Kahala〜(Diamond Head Road)〜Kapiolani Park GOAL
15:05pm - Sandy BeachからKoko Cratorの麓まで帰ってきた。Hawaii Kai Dr.の爽快な下りを楽しんだ後、コース中で唯一往路と復路で異なるコースを進み、最終エイドステーションであるKuapa Pai Preschoolで最後の休憩を取る。あとはKalanianaole HighwayをKahalaまで走ってDiamond Head Roadを戻るだけだ。 ところがこの時間になって、空が完全に晴れ渡り、かなり強い日差しが我々を襲ってきた。日陰のないHighwayのアスファルト上でジリジリと太陽に焼かれながら、KahalaのHighway出口を目指して走る。
KahalaでHighwayを降りてDiamond Head Roadに入ると、そこはもう何度も走った慣れたルートである。いよいよゴールも見えてきたとあって、一気にペースがあがるのだ。 そのままDiamond Head Roadの登りも快調に疾走してKapiolani Parkへ戻っていくと、これまた3年前とは随分様変わりした立派なゴール(花道)が用意されていた。
くりはらさんの奥様、そして前日偶然知り合ったOahu在住のBike Friday乗りであるStevenさん、そしてトライアスロンさんご夫婦の温かい出迎えを受け、ちょっとした注目の的となった我々5人であった。
くりはらさんの奥様が完走祝いにと、(た)の為に手作りのプルメリアのレイを用意して下さり、首に掛けてもらった(た)は大感激!
ゴールした満足感に浸りつつ、わいわいガヤガヤと談笑したり記念撮影を行なって楽しい時間を過ごす。 カメラが集まる方向に(あ)が目を向けると、キレイな女性の姿が目に入った。取りあえずシャッターを切ってみて あとから良く見ると日刊スポーツの企画でセンチュリーランに挑戦していた、シンクロナイズドスイミングの武田美保(元)選手だった。
「完走祝賀ディナー」はまきさん、haiさん、くりはらさんご夫妻と共にAloha Tower Market PlaceのChai's Island Bistroにて。
今回のセンチュリーライドに関しては何よりもまず、@nakが二人一緒に(皆さんと共に)自転車に乗ってゴールに戻ってこれたことを感謝しなければならない。 (た)が遭遇したアクシデントの程度を考えると走行継続を断念せざる終えなくてもおかしくないものであり、冷静に考えると走行継続の判断が適切であったかどうか自信が持てない。そんな状態で160Kmを走破できたのだからこれ以上望むのはワガママというものだろう。
前回に比べると走行時間はあまり変わらないにもかかわらず、今回のセンチュリーライドはあらゆる面で快適であった。決して体力が向上したわけではないのは確かだが。(笑)
前回参加した大会の翌年からJALがスポンサーになって、前回に比べると色々変化があった。
大会の変貌に伴い、周辺環境にも変化があった。
充実したサポートを受けて、ハワイのきれいな景色を見ながら自分のペースでサイクリングができるこの大会を
仲間と一緒に走るわけだからそれが楽しくないわけがない。
現地のBike Friday仲間との出会う事が出来て、交流のきっかけを作ることが出来たのも良かった。
何だかんだいっても非常に楽しいセンチュリーライドだった。これも何とか無事に帰国できたから、ということは忘れてはいけない。
ヘルメットはかぶろう。
September,2005-Oahu,Hawaii,USA
Canon IXY Digital 400
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