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CycleReport 2004
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Bike New York(ニューヨークで自転車を促進する非営利団体)が主催する Bike New York:The Great Five Boro Bike Tour 2004 は1977年の第一回目以来、毎年5月(5月はBike Month NYC...ニューヨークは自転車月間なのである。)の 第一日曜日に開催されている。 ニューヨークの5 boro(自治区)...マンハッタン、ブロンクス、クイーンズ、ブルックリン、スタテン島を通る70Km弱のコースはニューヨークをぐるっと一周する充実したコースである。 このバイクツアー、参加者がなんと30,000人を超えるアメリカ最大の都市型バイクツアーなのである。 27回目となる今年の本大会は2012年オリンピック誘致運動が前面に出されて開催された。
ニューヨーク市が全面的に協力するこの大会、当日コースとなっているルートは車を完全にシャットアウトして自転車専用のコースとなる。 なんとマンハッタン市内の目抜き通りがCentral Parkまで両方向共に自動車通行止めになるのである!そしてマンハッタン島から他boro(自治区)へは普段自動車専用になっている橋を(これも当日は自転車専用になる) 渡って走るのである。そして極め付きは...高速道路の走行!この日は高速道路までも自転車専用になるのである。(当然タクシーをはじめとするニューヨークの自動車運転手にとってこの日は一年で最悪な一日らしく、良くも悪しくもニュースになるらしい。)
この大会の存在を知ってから数ヶ月後、@nakのゴールデンウィークの予定はあっという間に決まった。そしてなんとかとー@新川崎さん、わかばさんが一緒に参加することに!
行程:スタート→バッテリーパーク→ブロンクス→フランクリン・ルーズベルト・ドライブ→クイーンズボロー橋→ブルックリン・クイーンズ・エクスプレス→ブルックリン→ペラザノ・ナロー橋→スタテン島→ゴール
11:10am - 第2休憩ポイントのAstoria Parkを出発して、霧に浮かぶ対岸のマンハッタンを眺めながらEast River沿いを南下。
マンハッタンの高層ビル群を望める美しい風景もあれば、落書きされた廃墟もある。両者が共存するニューヨークらしいコースである。
リカンベント、タンデム(第1休憩ポイントで目撃したリカンベントタンデム)、そして子供牽引車(これは多数目撃)。
「俺は重たい荷物を引いてるんだからこの下りを活かしたー、い。どいてくれ〜」とお父さんが叫びながら加速していった。(笑)
11:34am - Con Edison Learning Centerの休憩ポイントは通過。(ここではフラッシャーライトを貰えたらしい。失敗した。)
本日4つ目の橋であるPulaski Bridgeを越えてQueens 地区からBrooklyn 地区に進行。
Manhattan地区 → Bronx地区 → Queens地区 → Brooklyn地区と行程の約半分、30Kmちょっと進んできた。
ちなみにこの休憩ポイントの手前で合流してくる集団に遭遇した。遅れてスタートした参加者、集団後方でペースが遅れがちな参加者は Astoria Parkをバイパスしたショートカットを強いられてこの地点から合流してコース”復帰”する。
このようにコース上には一定間隔で救急車やパトカーか待機している。実際活躍している姿を見かけたのがちょっと残念であった。
East Riverを挟んでManhattanの対岸、Long Islandの南西端に位置するBrooklynは現在ベッドタウンとして落ちついた住宅街と化しているが、 かつてメジャーリーグの名門であったBrooklyn Dodgersの本拠地でもあった。 歴史を感じさせる赤レンガの建物が終始コース上に見られた。
アメリカ人はこういうイベントを楽しむのが本当に得意である。ラジオを鳴らしながら走っていた青年、アンテナ調整に余念がない。 このように音楽を(大音量で)流しながら自転車を走らせている参加者が何名かいた。 音楽の趣味♪が一致していれば並走も快適なのであるが必ずしもそういうわけではなく、さっさと追い抜いて行く。 ちなみに(あ)はBilly Joelを口ずさみながらBrooklynを走る。
Brooklynはユダヤ人、プエルトリコ人、スカンジナビア人、そしてアイルランド人が住む多国籍な地区でもある。 走行中には黒い衣服を着た女性や子供、そして長いあごひげと帽子をまとったユダヤ人が歩くユダヤ人地区を通過。 整然とした住宅街もある一方で、落書きされた建物も多数目撃。
11:59am - 第4休憩ポイントであるCommodore John Barry State Parkで小休止。小休止ということでここでは休憩エリアには入らず路側帯に停止する。 後方からはとめどなく自転車が通過していく。ふと見ると隣で停車していたタンデムに面白い豹柄タイヤが付いていた。
ここまで走破。(クリックして拡大)
...Astoria Park(Queens 地区)→Pulaski Bridge(Brooklyn 地区) →Commodore John Barry State Park
12:05pm - 小休止後、出発してすぐに出会った夫婦はお揃いのBike Friday New World Touristに乗っていた。
後から話しかける機会があったが、この夫婦は以前山口県の岩国基地に滞在していたとの事で親身に会話してくれた。
日本ではもっぱらママチャリに乗っていたとのこと。
我々もBike Fridayオーナーであることを伝えるとえらく喜んでいた。
45,6Kmほど走ったところでBrooklynの中心部に入ってくると同時に前方にBrooklyn Bridgeが見えてくる。 途中沿道でビールを売っているおっちゃん発見。「うむ、このタイミングでビールとはなかなか的を得ているなー」とかとー@新川崎さんの一言。
やがて橋の袂で集団が一旦停止。 さぁーてあこがれのBrooklyn Bridgeを渡るぞーっ!と期待に胸を膨らませる・・・
・・・が、実はBrooklyn Bridgeは走行予定に入っておらず、残念。
一旦停止はBrooklyn Queens Expressway、Brooklynをさらに南下する高速道路への流入制限の為であった。
後から大会資料を読むと、この地点で途中離脱する参加者はBrookly Bridgeの自転車・歩行者用通路を渡ってManhattanに戻ることが出来たらしい。 ちなみにこの大会には途中のチェックポイント(通過証明)や時間測定、完走証の発行があるわけではないので、途中離脱や自転車以外の交通手段利用によるショートカットは各人自由である。 (ニューヨークの地下鉄はラッシュアワーを除いて自転車乗り入れ自由。)大会資料にも「走行距離を短縮するには」という題で途中離脱、ルート短縮方法が載っている。
12:30pm - Brooklyn Queens Expressway...高速道路に入る。右手にはEast Riverを挟んで対岸にManahttanのビル群が見える。
Brooklyn Queens Expresswayは片側が自転車専用になっていた。 反対側の車線を車がビュンビュン走っていく中、すり鉢上の高速道路を自転車で走るのはめったにない経験。 高速道路は思ったほど凹凸が少なくて比較的走りやすかった。
高速道路を自転車が占拠状態。首都高速のような高架を走り続ける。この頃になると青空と日差しが見えてきた。 高速道路はゆるやかながらアップダウンが続いて意外に大変。
自由の女神が見える場所で小休憩。この日は数日前に訪れたNY 自転車ショーのワゴンセールで買ったアニメキャラ: 「SpongeBob Squarepants」の自転車用ソックス(デサント製)を履いて走った。
休憩中に通りがかったBike Firday Air Glideをパチリっ!
高速をさらに進んでVerrazano Bridge方面に進行。高速道路を走ると自然にスピードが上がってくる。 3車線をフルに使って左右に広がって走るため右側に付けていたリアミラーも大活躍。「もうちょっとだ。」という周りの会話に ちょっと期待したが、実はここから結構距離があった。
高速道路の分岐点をいくつか通り越し、Shore Parkwayへと進んでいく。高架はいつのまにか海面に近いところまで降りてきており、New York Bay沿いに広がる 公園に沿って続く道は潮風が気持ち良い。雨はすっかり止み、日差しも照り付けてきてじりじりと肌を焼く。そんな中、正面に見えてきたVerrazano Bridgeには大きな雲が掛かって いてその壮大な姿の全てを晒してはくれないのだ。一部分を見ただけでもそれが大きな橋であることは容易に想像がつく。
Verrazano Bridge全景。この橋は2004年現在、日本の明石海峡大橋に続いて世界2番目に長い吊橋である。どうやら霧に覆われた橋を渡ることになりそうだ。
13:24pm - 橋の袂にあるインターチェンジをぐるっと円を描きながら上っていく。いよいよゴール前最後の大きな橋を渡る。
ここまで走破。(クリックして拡大)
...Commodore John Barry State Park(Brooklyn 地区)→Brooklyn-Queens Expressway→Verrazano Bridge 手前
May,2004 NewYork,USA
Canon IXY Digital 400
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