2004-05-02 Bike New York 2004

大会当日 - パート４

13:27pm - Verrazano Bridgeを渡る前に最後の休憩ポイント、John Paul Jones(Cannonball) Parkに立ち寄る。それにしても色んな格好の自転車が通り過ぎる。 無論、我々Birdy、特にPeugeotロゴがついたPacific-18は停まる度に注目され、声を掛けられた。
「Oh, it's a Peugeot !!」

最後の休憩も終えて（ここで飲んだ「Monster」というサプリメント炭酸飲料はマズかったなー）Verrazano Bridgeに向かう。

入口では恒例の一時停止。前のロード乗りが他の参加者に対してしきりにSPDの良さを説明していた。 道路沿いのアパート2階から子供達が一時停止中のサイクリストの為に窓越しにFMラジオを鳴らしてくれていた。
14:00pm - しばらく待った後に車列が進み始めた。いよいよVerrazano Bridgeを渡る。

橋に差し掛かる前に見かけた自作(?)トライク。シートがまるで公園のベンチのようだ。

橋を渡りきると料金所があるようだ。こういう緑色の道路標識が高速道路走行を意識させる。 橋を渡り始めた当初は眼下のキレイな景色が見えていたのであるが・・・

橋を渡る前に見たとおり、すぐに橋は霧に覆われて周りは何も見えなくなってしまった。強い風が吹いて寒い〜

寒さに震えながら橋を渡りきりStaten Islandに入る。最後の下りを加速していくと前方に料金所が見えてきた。 料金所の手前にはパトカーが陣取り、自転車を側道に誘導していた。誘導に従い右に折れると・・・

ゴール地点のFort Wadsworthには既に大勢の参加者がゴールしていた。
バンドの演奏、食べ物やお土産品の販売等様々なアトラクションが繰り広げられているお祭り状態。

ゴール会場の全景。お腹が空いているから早く昼食を食べに行こう、という（あ）のリクエストは却下され、残りの３人はグッズを買いに行ってしまった。 我慢できない（あ）が朝食に確保したマフィンを頬張りながら撮った会場の一望。

グッズ購入も終わり（食事前に買い物しておいて良かったね。）さてさてランチである。ホットドッグその他を売っている売店はあるものの、 VIP参加者にはVIP Hospitality Suiteでの専用ランチが用意されているのである。配布されたランチチケットを持ってHospitalityエリアを探す。 VIPなんだから室内で立派な食事を期待していた誰かさんもいたようだが・・・

残念でした。(^^;)
それでも専用エリアにパラソル付きのテーブルが用意されていた。そうそう、VIP用のトイレも。

肝心のランチは日本で言うところの幕の内弁当！？ターキーサンドとツナサンド。

約80Km、完走した女性陣の”マシン”達、（た）さんのセキサイダーはニューヨークでも大活躍。4名のBirdy3台とBrompton1台。各人思い思いに時間を過ごして完走の余韻に浸る。

プロのマッサージ師によるマッサージまで用意されている。このサービスもVIP用・一般用に分かれていたが、どちらも待ち行列が出来ていた。

渡ってきたVerrazano Bridgeはまだ霧に覆われている。我々が到着して1時間程経っていたが、まだまだ橋を走り下ってくる人がいっぱいいる。
南北戦争時戦地のディスプレイや空手の型披露など会場内にはアトラクションが充実していた。

Fort Wadsworthが本大会の一応のゴール地点に定められている。実際はこの後、State IslandからManhattanのBattery Parkへと自転車ごとフェリーで渡航して スタート地点へと戻ってくることになっているのだ。私達がこのBike New Yorkのコースに魅せられた理由のひとつがこのフェリーだった。自転車の祭典にフェ リーを組み込ませることは、日本では考えられないのでは？
フェリー乗り場へと向かう前にもう一度グッズ売り場を覗いてまいりましょう。買い忘れはないかな？

ここまで走破。（クリックして拡大）
...Verrazano Bridge 手前(Brooklyn 地区)→Verrazano Bridge(Staten Island 地区)→ Fort Wadsworth

---

15:50pm - フェリー乗り場までは意外に距離があった。Staten Islandの閑静な住宅街を走ってフェリーを目指す。

フェリー乗り場に近づくにつれて沿道のバーやパブには完走の祝杯を求める人たちの駐輪された自転車が数多く見受けられた。

途中Bike Fridayの集会？...数台が集まっていた。タンデムが2台、Sat-R-Dayが1台。よく見るとBirdyだ！！
水際が近づいてきてフェリー乗り場に到着すると、そこには長蛇の列が出来ていた。「この列は約1時間〜1時間半待ち！」 と係が叫んでいる。
VIP特典を活かそうとしてショートカットしようとするが、「こっちは係専用だ、New Jersey方面はこっちに行け」 と違う方向に誘導されそうになる。案内が不十分でどっちに進んでいいのかわからない。 この列に並び直さないといけないのか？と思いつつ別の係に聞くと、最初のショートカットでいいらしい。 列を横目にしてあっという間にフェリーに乗り込むことができた。1時間半の短縮である...これがVIP参加最大の特典かもしれない。

Staten Island Ferryは普段はニューヨーカーの通勤の足である。今日はBike New York参加者の運搬専用の運航となっている。 客室内（そして船庫）は自転車だらけである。

自由の女神(Statue of Liberty)の横を通るフェリー、船内でStarbucksを出すカフェの名前は洒落を効かせた「Liberty Cafe」。

船上からみたVerrazano Bridgeにはまだ霧が掛かっていた。この橋が自動車以外に開放されるのはこのBike New YorkとNew York City Marathon の時だけだそうだ。

16:50pm - 青空のManhattan、Battery Parkへと戻ってきて、いよいよ本当のゴール。
なかなか走り応えのあるコースだったね、お疲れさま〜！！

ちなみに下船時にわかったのだが、どうやら大半の人はフェリー1Fの船庫に詰められていたらしい。 到着時に客室から見下ろしていたら船庫からぞろぞろと出てきた...(^^;)
それにしても30000人の（うちの大多数の）自転車と人を運ぶのにこのフェリーはいったい何往復しないといけないのだろうか？

Battery Parkに帰着したものの、夕暮れまでまだ時間があったのでWall St.周辺のFinancial District（証券街）、世界貿易ビル跡地などを巡りながら、 最後はManhattanのメッセンジャー気分を味わいつつ自転車をホテルまで走らせた。

無事完走〜（クリックして拡大）
...Fort Wadsworth(Staten Island 地区)→Ferry→Battery Park(Manhattan 地区)

---

Bike New York 完走のご褒美はシーフードが美味しいDOCKSにて。
http://www.docksoysterbar.com/
今日の出来事を振り返りつつ、グラスをカチンと合わせる4人。
「Bike New Yorkの完走にかんぱ〜い！！」

「あ、外を残骸が走ってる！（笑）」
そんなことを言いながら美味しい食事を楽しんだ。
（30000人以上が参加するこの大会、夜になってもBike New Yorkのベストをまとったサイクリストが市内をウロウロしているのである。我々4人は彼ら彼女らのことを勝手に「残骸」と呼ばせてもらった。すみません、残骸な皆様。m(__)m）

---

24:50am - 就寝前にテレビを見ていたらBike New York の様子がニュースで流れていたので思わずテレビに向かってシャッターを切っていた。