2004-05-02 Bike New York 2004




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Bike New York(ニューヨークで自転車を促進する非営利団体)が主催する Bike New York:The Great Five Boro Bike Tour 2004 は1977年の第一回目以来、毎年5月(5月はBike Month NYC...ニューヨークは自転車月間なのである。)の第一日曜日に開催されている。 ニューヨークの5 boro(自治区)...マンハッタン、ブロンクス、クイーンズ、ブルックリン、スタテン島を通る70Km弱のコースはニューヨークをぐるっと一周する充実したコースである。 このバイクツアー、参加者がなんと30,000人を超えるアメリカ最大の都市型バイクツアーなのである。 27回目となる今年の本大会は2012年オリンピック誘致運動が前面に出されて開催された。

ニューヨーク市が全面的に協力するこの大会、当日コースとなっているルートは車を完全にシャットアウトして自転車専用のコースとなる。 なんとマンハッタン市内の目抜き通りがCentral Parkまで両方向共に自動車通行止めになるのである!そしてマンハッタン島から他boro(自治区)へは普段自動車専用になっている橋を(これも当日は自転車専用になる) 渡って走るのである。そして極め付きは...高速道路の走行!この日は高速道路までも自転車専用になるのである。(当然タクシーをはじめとするニューヨークの自動車運転手にとってこの日は一年で最悪な一日らしく、良くも悪しくもニュースになるらしい。)

この大会の存在を知ってから数ヶ月後、@nakのゴールデンウィークの予定はあっという間に決まった。そしてなんとかとー@新川崎さん、わかばさんが一緒に参加することに!

行程:スタート→バッテリーパーク→ブロンクス→フランクリン・ルーズベルト・ドライブ→クイーンズボロー橋→ブルックリン・クイーンズ・エクスプレス→ブルックリン→ペラザノ・ナロー橋→スタテン島→ゴール



きっかけ

2月初旬、(あ)が本屋で立ち読みした自転車雑誌で偶然Bike New York 2004の募集広告を発見した。この面白そうな大会について@nak.comに書いたのであるが、その時点ではまさか我々が参加するなどとは思ってもいなかった。 掲示板で何気なく書いたこのネタ、時間と共に掲示板後方に流されると思っていたのであるが意外な反響が...なんと(た)さんがせっせと情報収集をはじめたのである。まさか行くわけじゃないでしょうねぇ〜なんて苦笑いをしていたある日、 かとー@新川崎さん・わかばさんから「@nakさん、ゴールデンウィークのご予定はひょっとしてニューヨークぅ?」なんてメールが舞い込んできたのである。そんなこんなで秘密裏に(バレバレだったという噂も)Bike New York 計画が 進行し始めたのである。航空券や宿泊の手配もあっという間に進んで(というのもゴールデンウィーク期間中の渡航なので早く手を打つ必要アリ)あっというまに計画実行に至ったのである。


申し込み

Bike New Yorkの申し込みはインターネット経由で行った。 申し込みには一般参加の他にVIP(優待)申し込みがある。VIP参加者には、朝食・昼食、先頭(優先)スタート、スタテン島〜マンハッタン島へのフェリー優先乗船、 そして記念Tシャツといった優待が受けられるのである。 初参加の我々には大会当日のそれら優遇がどれ程の”効果”があるのかわからなかったが、 それよりも「記念Tシャツ」という言葉に惹かれて(?)今回はこのVIP参加に申し込むことにした。

日本からの申し込みに対して後日Pamさんという方(実はこの人、Pam TiceさんはBike New YorkのExecutive Directerであることが後日判明)からメールがあった。 ゼッケンその他書類を滞在ホテルに送付しておいてくれるとの御丁寧なオファーを受けることに。これもVIP参加ゆえか? ゼッケン類は事前に受け取るようにしておいた方がいいらしい。当日受け取り、当日参加申し込みの場合はスタート地点最後方のBattery Parkに行く必要がある。



成田〜ニューヨーク到着

ニューヨークに持っていく自転車については悩んだ。Bike Friday Sat-R-Day Bike Friday Air Fridayも考えたのであるが、 事前にBike Fridayのメーリングリストでニューヨーク自転車事情について意見を聞いてみたところ、総じて「車との『戦争』は危険だ」 「市内の観光は徒歩の方がよっぽど気楽」「盗難対策は厳重に」「クイックリリースが付いているものはすべて持ち運ぶように」等々 かなり物騒なアドバイスが多数寄せられた。Sat-R-Dayで初めてのマンハッタ市内を走る自信はないし、Air Fridayが万が一盗難にあったら困る。 輪行のしやすさからブロンプトンも考えたのであるが、結局Peugeot Pacific-18 Navyを持っていくことにした。 (た)も同様に悩んでいたが Peugeot Pacific-18 Polish を持っていくことにした。

Pacific-18 Navyにはセキサイダー(自転車携帯時に便利なローラー付リアキャリア:紹介ページ参照)が付いていないので緩衝材(ホームセンターで購入した建築用断熱材)でくるんだ上で、Ostrichのサイクルバッグに、 セキサイダー付のPacific-18 Polishは緩衝材でくるんでイージーカバーをかぶせるといういつもの梱包。 免責事項が書かれた紙にサインをした上でlimited release baggageとしてチェックイン。
ちなみにかとー@川崎さんはBrompton、わかばさんは R & M BD-1Wを持参。自転車をダンボールで包むという工夫をしていた。

ニューヨーク到着時、Pacific-18 Navyにおいてリヤディレーラが調整を要したのと折り畳みステム固定部のネジがちょっと変形してしまったこと意外は問題は生じなかった。いずれも走行に支障はなし。

到着翌日、足慣らしを兼ねてManhattanの西岸、Hudson River沿いのRiverside Parkをサイクリングした。



大会当日 - パート1

5:30amに起床。まだ外は暗いが、出発準備している間に明るくなってきた。天気予報ではこの日は「Cloudy, with occasional showers.」....「曇り時々雨」であった。 発達中の低気圧が北東部に向かって接近中とのこと。雨具の準備をしっかり行なう。
ホテル玄関を出たところで、かとーさんとわかばさんと待ち合わせして走行準備をしていると、青いゼッケンを身につけたサイクリストがどんどんスタート地点方向に向かって走っていく。 前方スタートを狙っている一般参加者は相当早くスタート地点に向かう必要があるらしい。なにせ30000人のスタートは10数ブロック、約2Kmの車列になるのだから。

(改めて)今回の参加者は、かとー@新川崎さん(UK Brompton)、わかばさん(R & M BD-1W)、@nak(た)(Peugeot Pacific-18 Polish)、そして@nak(あ)(Peugeot Pacific-18 Navy)。


空は雲で覆われているものの、今のところ雨の気配はなし。このまま一日持ってくれればいいが。
出発していきなり信号を見落とすわサングラスを落とすわと(た)さんはちょっと緊張気味??大会参加者の証である青ゼッケンを追いかけてスタート地点に向かう。 VIP参加者は7:00くらいに集合と言われている。


06:48am - Broadwayを南下して行って、Battery Parkに向かって到達する手前、White St.にはスタートであるChurch St.へのVIP専用(スタート地点)入口が用意されている。 早速VIPの威力発揮である。一般参加者はBattery Parkまで向かってスタート最後方からスタート位置に付く必要があるのであるが、 VIP参加者は途中で優先的にスタートの先頭に回り込むことができるのである。



コースマップ(クリックして拡大)
...スタート地点(Church St./Franklin St. Battery Park 付近)。


ホームページや案内資料で何度も見たスタートラインの横断幕である。VIP参加者に確保されている最前列にはまだ人もまばらであるが、 数ブロック後方の一般参加エリアには既に大量の自転車と人間が陣取っている。


VIP用にベーグルやマフィン、バナナの朝食が用意されたいた。

テレビ局もサイクリストを取材していた。
NYPDやNYFDの警官、消防士もこの大会にサポート役として、また一般参加者としても参加。


朝食を食べ終わって落ち着いているとDAHONに乗ったサポート担当がやってきた。
「やぁ、Small Wheels Clubの集まりかい?」


黄色いベストを着たルートサポート隊にはMarshall(おそらく全体に渡るサポート)、Captain(おそらく隊列の途中に配置されて車列を先導)がいて参加者と一緒に乗車しながらサポートを行なう。さらに分岐点・注意地点での誘導係など 細かく役割が分かれて担当が相当人数配置されていてた。全員Volunteerだそうだ。 救急隊もそれとわかる格好で、待機組とは別に実際自転車に乗って車列に分散配置している移動救急隊がいた。
こういったPublic Serviceの提供並びにどの充実・徹底ぶりはアメリカの大会の特徴であり、日本の大会もぜひ参考にして欲しいものである。


スタート時間が迫り、道路は人、人、人・・・サイクリストで溢れかえってきだした。
VIPエリアもだんだんサイクリストで溢れ出した。

@nak、かとーさん・わかばさんもスタートラインに立つ。せっかくだから、と一番前でポジションをゲット。


ニューヨーク警察(NYPD)からの参加者の中でもサイクリングクラブに所属の参加者はお揃いのサイクリングジャージーでばっちりキメていた。
いよいよスタート前の挨拶が始まる。NYで有名なFM局のアナウンサ、国会議員、Executive DirectorのPamさん、Con Edison(大会のメインスポンサである電力会社)の社長 と大物の挨拶が続く。Bloomberg市長もくるはずだったのだが、急遽ワシントンに呼び出されたとか!?それら挨拶も一通り終わって・・・・


08:00am - スタート!!


スタートして最初のカーブを切ってすぐに・・・異変?に気が付く。 あれぇ〜我々最前列のスタートだったにも関わらず、なんで前方にすごい数の人がいるんだ!? 良く見ると側道からどんどん自転車が合流してくる。進行方向に先回りしてきたツワもの達たちがいっぱいだ・・・(^^;)


30000人以上も参加していると本当に色んな種類の自転車に出会える。
スタートして早速目撃したのはBike E タンデム!しかもチャイルドバギーを牽引。


Church St.からCentral Parkに向かってマンハッタンのど真ん中を北上。 この日ばかりはマンハッタンのメインストリートが自転車ジャックされるのである。 高層ビルの谷間を気持ちよく走っているとその風景にびっくりしている日本人観光客が口をアングリ。(笑)

つづきはこちらから・・・




May,2004 NewYork,USA
Canon IXY Digital 400

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