2002.09 笠間センチュリーラン2002




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センチュリーラン・・・それはセンチュリー・マイル、すなわち160Kmを(自転車で)設定された制限時間内に走ろうという企画である。

オーバー100Km走行は過去に数度経験済みの@nakであるが、110Km程度、最長でも130Km少しであった。 いずれも一日をフルに使い、途中食事や休憩をたっぷり取りながら自分たちのペースでのんびり走ったものであった。
160Kmという未経験の距離を時間制限付で走ること、 しかもそれを企画された大会でロードやMTBと同走するという企画は@nakにとって 無謀ではないかと思われる挑戦であった。しかし、申し込んでしまったのである。

実はどういう経緯で@nakが笠間センチュリーランに申し込むことになったのか、定かな記憶がないのである。 記憶がない、というよりセンチュリーラン初参加という事の重大さに対する意識が参加を決めた時期・・・ 7-8月にかけてあまりなかったのである。
その大きな理由は「麦草」である・・・
笠間センチュリーランの1ヶ月前に北八ヶ岳にある麦草峠を登るという「麦草アタック2002」が催された。 2000m級の峠を登るこの一大峠イベントへの正式参加表明をした時点から、@nakの頭はこの麦草アタック2002への緊張感・不安・期待 でいっぱいであり、他の企画について考える余裕がなかったのである。

こうやって@nak的大イベントであった「麦草アタック2002」に隠れてしまった形の笠間センチュリーランの「事の重大さ」には直前まで頭が行かなかったのである。

麦草アタック2002が終わって数週間、笠間センチュリーランの前週になって急に緊張してきた@nak・・・ (た)は夜な夜な昨年の参加者のレポートを画面に穴があく位眺めては地図とにらめっこしてため息をつくわ、 (あ)は持参するものをフロントバッグに入れては出して、ああだこうだと悩んでいる。
「大丈夫、時速24-25Km/hで8時間走り続ければ完走できるよ。」と とアドバイスを受けたものの、それができるかどうか不安なのである〜 こうやって直前になって急に不安になりながら、 本当に160Kmを9時間なんかで走りきれるのかあ〜???? と大きな疑問符が付いたまま当日を迎えたのである。

はっきりいって麦草峠よりも緊張した状態で望んだ@nak、 これほど自信がないまま走りの企画に望んだのは始めてである。


前日

センチュリーラン前日、こぐさんの車に同乗させて頂き14:00過ぎに笠間に到着。 麦草アタック2002以来殆ど走っていなかった(あ)であるが、 前週末に事前車検を行なった際にBBの緩みが見つかりそれを直したBD-3と 自分自身の調子を量るために少しでも走らせてみたいというワガママを聞いてもらい、 早めの到着となった。

道中(あ)がサイクリング用シューズを忘れて出てきたことに気が付く。 家を出る時点で既に緊張感に襲われていたのかも知れない。
何かおかしいのである・・・
幸いアウトドア用のシューズを履いてたのでそれで参加することにする。

前泊予定のホテル イオ・アルフェラッツに 車を停めて(チェックインは16:00〜)、自転車で行動開始。 強い夏の日差しが照り付けて、走り出してすぐに汗が噴き出す。 本番もこの炎天下の中を走ると思うと完走への不安も一層増す。 取り敢えず蕎麦屋に駆け込んで冷たい蕎麦を食べながら明日のコースマップを眺める。

少しでもコースの様子を知りたいのと、 明日前半でリタイヤしてしまった場合後半のコースを走れなくなる可能性もあるということで、 後半の80Km(実際は約60Kmだった)のうち少しを試走しようということになった。 スタート並びに第2チェックポイント(CP2)である笠間芸術の森公園に向かう。
(笠間センチュリーランは大きく8の字を描くコース設定となっており、 スタート、前半終了ポイント、後半スタート、後半ゴールがいずれも 笠間芸術の森公園となっているので、前半でリタイヤしてしまうことが可能なのである。)

笠間芸術の森公園は広く、明日は何処が受付なのだろうと園内を迷いながら進むと 茨城県サイクリング協会の役員が受付の設営を行なっている姿に遭遇。 少し話を伺う。
(た):「ミスコースが不安なんですが大丈夫でしょうか?」
役員 :「明日は暑いから充分気をつけて頑張って。」
(た):(大丈夫って言って欲しかったのにぃ〜)

後半のコースに向かう出口を教えてもらい、約17,8Km先の中山峠まで試走する。 かなりの暑さに加えて(あ)が27-28Km/hで上り気味のルートを引いて行った為に3人共にバテ気味。 笠間芸術の森公園〜中山峠を往復した結果、ますます明日への自信を失って(^^;)ホテルに帰還。

ホテルに戻るとおのさんもチェックインしているとのこと。じきにむなかたさん、 まきさん、いでぐちさんも現れる。 むなかたさんのTyphoon、まきさんのPhantomと速そうなマシンを見て (た)さんは「速い人が速いマシンに乗るなんて反則だぁ〜」とプリプリモード。(^^;) 全員で食事を取りに行く。


食後部屋に戻ると遅れて到着したたかさんの訪問を受ける。 世間話をしながらふと気が付くと、(あ)がグリコーゲンリキッドの袋を破って ボトルに中身を流し込んでいる。
「(あ)さん何やっているの?ダメだよぉ今から作ってちゃ〜」
というたかさんの一言にふと気が付く。無意識に早々にドリンクを作ってしまっていたのだ。
何かおかしいのである・・・


スタート前

5時半起床。部屋をチェックアウトしてロビーに集合。 6時半に同泊の仲間そろって会場入りをしようということになっている。 おのさん、まきさん、いでぐちさん、むなかたさん、こぐさん、たかさんと@nakである。
日中の猛暑が容易に想像できるような朝からの日差しである。 車で受付会場である笠間芸術の森公園に向かう。 自転車の準備、整備をを組み立てて駐車場を後にして受付・車検に向かう途中に (あ)は(た)さんから指摘を受ける・・・
「あれ、ボトルは??」
「???・・・!!!!」
早々と前日に用意していた(笑)大事なドリンクボトルを車の中に忘れてきたのである。 (あ)は急いで取りに戻り、皆に遅れて受付けを済ませる。
何かおかしいのである・・・


受付、車検を済ませ、ゼッケンを取り付けて芝生を見渡すと皆は既にくつろいでいた。 (た)さんのハンドル周りがぐらつくので調整が必要とのことでおのさん、まきさん達が作業してくれている。 (た)さんのメカニックであるはずの(あ)はまずはトイレに駆け込む・・・役立たず。
やはり緊張からなのか・・・何もせず待っているだけなのに非常に暑い。 周りの人たちはあまり汗などかいていないのに、自分だけもう汗びっしょりである。
何かおかしいのである・・・


少々遅れ気味に開会式が始まり、役員の挨拶、コースの説明が行なわれる。ミス笠間も登場する。 余裕の方々は写真少年と化す。(あ)も少し緊張が解けてきて、貴重なショットを逃さず納める。 運営上スタート時間が予定より15分遅れて8:15から順次にスタートすることがアナウンスされる。 (あ)はゼッケン426、(た)さんはゼッケン427、8:02am予定だったので8:17分スタートである。 8:15amを皮切りに1分おきに10名ずつスタートする仕組みである。 ちなみにBDML関係の出走者のスタート時間は:

 1:200209kasama,尾崎,Cannondale R500,407,0800
 2:200209kasama,おのひろき,BD-1,410,0800
 3:200209kasama,@nak(あ),BD-3(予定),426,0802
 4:200209kasama,@nak(た),Pacific-18 Polish,427,0802
 5:200209kasama,かぜはるか,Cannondale R600,430,0802
 6:200209kasama,こぐ,BD‐1w,431,0803
 7:200209kasama,まき,Phantom,457,0805
 8:200209kasama,須藤,アマンダ20inch,458,0805
 9:200209kasama,ミキ,amanda 700c,469,0806
10:200209kasama,てんてこ,BD-R,495,0809
11:200209kasama,イデグチ,NiKIRIN,500,0809
12:200209kasama,むなかた,Challenge Taifun,527,0812
13:200209kasama,かかお,Optima Dolphin,545,0814
14:200209kasama,たか,BD-1(予定),596,0819
(最後の08xxが出走時間、実際は15分後に出発)

開会式が終り、出走時間が近づいてくる。
ここにきて落ち着いてきた(あ)に対して(た)さんの緊張度がアップ。 出走が前方の@nakはどうやら前方に向かっていないといけないらしい。 同時出発のかぜさんを追って人(自転車)ごみを掻き分けて先頭の方に向かう。 スタートラインにつくと、尾崎さんとおのさんは既にスタートラインに着いている。
周りは派手なレーシングジャージばかり。その中でユニクロの紺と赤のクールマックスを着ている@nakは 地味ゆえにかえって目立つ。 やっと落ち着いてきた・・・

さていよいよスタートである・・・つづく



July,2002-Tokyo Japan
Canon IXY DIGITAL



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