2006-09 Cycle Oregon XIX 2006 Day 6
Union to Athena




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いつもより厚めに着込んでテントから這い出してみると、夜中のうちに降雨があった模様。地面が濡れて空はどんより鉛色。あきらかに気温が低く、憂鬱な気分で朝食用テントに向かいました。ルート変更後の詳細が知りたいと思いましたが、特に地図の張り出しもCycle Oregonianの訂正も入らなかったのが残念です。

いつものように皆で揃ってスタートしたところ、何故か朝から快調な@nak組。ビュンビュン飛ばすロード達に弟子入りし、調子に乗ってドラフティングなんかしてたら仲間と逸れてしまいました。La GrandeのSafewayに設えられたODS(rest spot)で仲間と再び合流し、案内表示に導かれて走り出すとコースはhighwayへと続いていました。コース変更で急遽highwayを走ることになった旨連絡を受けた清掃局が、気を利かせて路肩の清掃を済ませてくれたそうです。でもその甲斐もなくパンク者が続出しているようでした。この時点で雨が落ちてくることはありませんでしたが、用意してきた雨具とウィンドストッパーフリースを重ね着し、シューズカバーも装着して、今日も飽くことなく(飽いたけど仕方ない)緩やかながらひたすら長い斜面を上っていきます。次のODS(rest stop)には、冷えた身体に有り難いホットココアと、どこから手配したのか暖を取るためのスクールバス2台が用意されてました。この素早い対応は感動ものです。

黙々と白い息を吐きながらhighwayを走り続けると、いつの間にか緑濃き渓谷へと景色が移っていました。肩の力をほぉーっと抜き、「このまま雨さえ降らなけりゃね・・・」と呟いた瞬間、ハイ、雨粒落下です。GPSデータに拠るとまもなくランチ場所というところで一軒のドライブインがあり、軒下にたくさんの自転車が雨宿りしているのが見えます。私達二人も躊躇わずピットイン。中はものすごい数の参加者達で溢れ、何かお料理をオーダーする人もいたらしく、てんてこ舞いな状況です。ちっちゃな私に椅子をゆずってくれる親切な人がいて、腰掛けさせてもらって誰かの飲み干したカップの温もりで手指を温めました(かなり貧乏くさい)。外の寒暖計を見ると、正午近くでなんと摂氏4度しかありません!雨宿りしてる間に、まきさん&もりさんチーム、平野さん、いいづかさんに追い越されてたようです。ランチ場所で顔を合わせても、またそれぞれのペースで散って行きます。「俺には湿度がよく似合う!」と発言し、この悪天候を楽しんでるいいづかさん。バチバチ燃え盛るキャンプファイヤーで身体を温め(焦げたね)、濡れた手袋を乾かしました。私はここでも多くの親切心に触れることができ、互いに笑い合ったりして気持ちはいつでもホカホカでした。

ランチ場所を後にするとすぐに13mileものダイナミックなダウンヒルが始まりました。ローディ達と”下り仲間”結成し、豪快にトレインしてカーブを切って行くワクワク感は当分忘れられそうもありません。"Good Job! Good Job!"と讃え合ってにっこり。ODSでまたもやメンバー集結し、残り少ない行程を皆で走って行く事になりました。遠く馬が群れる斜面を眺めつついくつも丘を越えると景色は一変し、目の前には丸みを帯びた小麦畑。青空と千切れ雲、ぽつんと置かれたトラクター、道に散らかった小麦粒、うねる畑道、「びゅーりほー」と絶叫し走り去る参加者。小刻みに現れるアップダウンに苦しんでいると"Almost there"との声が掛かります。「今の俺たちに必要なのは熱いシャワーと暖かいベッドだよな。最低限キャンプ地は芝生であって欲しいよなぁ。」なんて会話を参加者達と交わしながら最後のキャンプ地Athenaへと入りました。



朝日が出るか出ないか、の5時に起床。休養日を経て少し元気になったような気がする。


いつにも増して冷え込みが強い中、スタートする。


La GrandeのODS(rest stop)を出発して高速道路に入ると、濡れた路面の上を霧雨の中走ることとなった。雨具とフリース、シューズカバーで防寒装備をして高速のアップダウンをこなして、次のODSを目指した。


ODSではこの日の予想外の寒さにきちんと対応していた。ホットココアと、暖を取るためのスクールバスが用意されていて、ライダー達をサポートしていた。


ホットココア用の湯を沸かすコンロで暖を取る。なかなか離れられないくらい寒かった。


rest stopを出発して各自自分のペースで走り出す。路面が濡れる中でパンクに見舞われるチームもいて離れ離れになっての走行となる。高速を外れて山道に入っていく。小雨が降り出して、かなり冷え込んできた。 GPSもスピードメーターも電池が弱り、機能を停止してしまう程の寒さの中で雨を切りながら先を急ぐ。昼食場所では室内で暖を取れるという言葉だけが励みで走っていた。顔に当たる冷たい雨が痛い。


ランチ場所の手前でどうしても寒さに我慢できなくなりドライブインで緊急ピットイン。気力を再充填する。店頭の寒暖計は正午近くにもかかわらず、摂氏4度を指していた。


ランチの場所に到着。火が入った野外暖炉の前には大勢の人が集っていた。そこらじゅうで雨で濡れた服装からは白い湯気が立っていた。手袋を乾かすべく暖炉の前においてしばらく放置していたら、溶けてしまった。


ロッジ風の建物の中で昼食をとった。決して狭くないのだが、大勢の厚着したライダーで埋まっていてかなり混雑していた。


昼食を終えて走り出すと、それまでの雨も止み日まで差してきた。アウターウエアを脱ぐ為に停車している者同士、お互いに写真を撮り合い親交を深める。彼と他に2,3人のローディ達とトレインを組み、良いペースでしばらく引いてもらった。


そのままトレインはダイナミックなダウンヒルに突入。我々が写真を撮る為にトレイからちぎれる際には"Good Job! "と声を掛けられ、景色と相まって爽快感いっぱいだった。



この雄大さは写真では伝えきれず。ちょうどいい連続カーブに、下った先の道筋がずっと先まで見える。


豪快なダウンヒルを経て、rest stopに到着する。ここでまきさん・森さん、そしてhaiさんに追いつく。


終盤に入ってからの永遠と続く(と思ってしまう程の)アップダウンはかなりハードだった。ランデブー走行をしていなかったらかなりペースが落ちていたはず。

午前中の悪天ではアウターの下に隠れていたBike Friday Jerseyの揃い踏みをここでご披露。 ちなみにこの日はちゃんと金曜日だった。



さらに走って次のrest stopに到着。この日は急遽ルート変更が発生したために、コースマップが配布されていない。残りの行程がちょっと読めなかった。


遠く馬が群れる斜面を上っていく。九十九折りのs回を走る仲間たちが下から見えた。


峠を超えると、そこには丸みを帯びた壮大な小麦畑が広がっていた。両手を離してバンザイしながら、「Oh, Beaufutifuuuul !」と絶叫しながら走り去るローディがいた。


Athenaに無事到着。それほどキツイ峠がなかったことと、前日のBike fittingが効いているせいで、この日は比較的好調に走りきる事ができた。



Dinner, and live stage, the last night at the camp site.






September,2006- Oregon,USA
Pentax Optio 33WR

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