2006-09 Cycle Oregon XIX 2006 Day 7 Athena to Lake Wailua




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とうとうCycle Oregon最後の朝を迎えてしまいました。黄色のテント、青い仮設トイレ、真っ黒な自分の爪etc.、目に入る景色全てを目に焼き付け、独特な空気感を全身で感じ取るべく大きく息を吸い込みます。

一週間連れ添ったお隣さん(おじいちゃん二人)と抱き合って挨拶し、最後のサイクリングへ出掛けます。大きな穀物サイロと巨大なエレベーターが点在する小麦畑のアップダウンをこなしていると、徐々に朝日が顔を出します。お天道様の高度が上がるにつれ着るものを一枚一枚脱いで行くのは毎度の事ながら、なんとなくおセンチな気分になっちゃうのは最終日だからでしょうか。ポジションチェックを受けたお陰なのか筋肉痛が癒えて、心配してたお尻も痛み知らず。身体の調子も良いようです。

ローディ達と列車を組んで突っ走ってるとまたもや仲間と逸れてしまいます。いつまでもロード集団に付いて行けるはずもなく、しばらく単独走行していると後ろから団子状に20〜30台くらいの大集団が近づいてくるのがミラー越しに見えます。その中にリカンベントが一台混じってる。目を凝らしてみればなんと、いいづかさんだ!彼は今日も絶好調らしい。大集団がスルスルと近付いてあっという間に吸収され、無風状態の5列並走30〜35km/hの時代を過ぎて、またもや置き去りにされる@nakタンデム。最後の最後に面白い経験をさせてもらいました。

最後のODS(rest stop)直前から日本人チームが集結し、Hat Rock State Parkへと揃って入りました。久しぶりに暖かい日差しを背に受けて、皆で芝生に円になって寝転び、しばし日向ぼっこ。ゴールに向けてそろりそろりと走り出し、正面にColumbia Riverが現れるとあまりの雄大さに目を奪われ、自然と歓声が上がります。次第に見覚えのある風景が出てくると、ちょうど一週間前の初日に走ったポイントまで帰って来たことに気付くのでした。

あれよという間にUmatila発電所の窪地へ降りきって、最後のゴールを潜り抜けました。ゴーーール!日本から一緒に旅した仲間9人すべてが無事に戻ってきました。10人目の新井さんとはここでお別れです。またの再会を誓って、我々もCycle Oregonスタート地点でありゴール地点でもあったUmatilaを後にしました。



最終日は薄日が差す曇り空の中での走行準備となった。オートミールの朝食も、スーツケースに寝袋を押し込んでパッキングするのもこの日が最後だ。


朝日が登って幻想的な風景が広がる中を走る。


最初のrest stopは農場の敷地に設置されていた。目の前に巨大なサイロが見える。


大地を横切り、山を登る。大集団に飲み込まれる前のショット。


日差しはあるものの、空気は冷たい。rest stopでは焚き火が炊かれていた。


正面に見えるColumbia RiverとLake Wailuaに向かって下るダウンヒルは爽快感満点だった一方で、スタート地点に戻ってきたということを意識させる。


最後のrest stopであるHat Rock State Park手前で日本人チームが全員集合。記念写真を撮ったり公園内の芝生でのんびりと休憩してからいよいよゴールを目指す。


初日に走った見覚えがある道に戻ってくる。ゴール間近になると、「次のrest stop、ポートランドまで200mile」「Drink Beer ! Drink Wine !」といったユーモアに溢れた看板が出てくる。向かい風も最後の試練と思い走っているうちに、初日に登ったUmatila発電所窪地への坂に差し掛かり、ついにゴールに到着。


達成感と安堵感も手伝ってランチのホットドッグは最高に美味しかった。


仲間もぞくそくとゴール。そして頬張る。


帰宅準備の為に自転車や荷物をパッキングする撤収風景にどこか寂しさを感じつつ、我々も預けていたスーツケースを受け取って、ポートランドに戻るバスに乗り込む準備をする。


行き同様に自転車はトレーラーに預けて、長距離バスでポートランドに戻る。まだ気分が高揚していたせいか、帰りのバスではなかなか寝付けず、雄大なColumbia Riverを眺めながら帰途に着いた。





September,2006- Oregon,USA
Pentax Optio 33WR

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