2002.03 箱根越え...3回後悔しました。




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自転車で峠を越える・・・自転車に載り始めた当初、想像もしなかった話である。
大丈夫だ、無理かも、つらい、面白い、いや苦しい・・・うそつき・・・ 色んな人から「峠」について話を聞く度に一喜一憂していた@nak であるが、なにせ未経験ゆえになかなかイメージが沸かない。

東京〜名古屋間を自転車で走ろう、という企画(「2002-03名古屋キックツアー」)立案作業の中で せっかくなので箱根を自転車で越えたいという意見があった。 連日長距離走行の初日に箱根を越えて走るのは峠未経験の@nakにとって無謀なのでは ないかという不安と、天下の箱根を自分の足で登ってみたいという好奇心の間で中で揺れる@nak・・・ という美談めいた状況ではなく実際は
(た):「私は登るわよ。」
(あ):「どの程度のものか、わかってるの?」
(た):「なんと言われようと登る。」
(あ):「途中でダメになったらどうするの?」
(た):「ダメにならん。」
(あ):「初日に箱根なんか登って2日目以降は走れるの?」
(た):「走るのだ!」
(あ):「・・・・(--;)」
といった雲の中のものをつかむような状態であった。

そんな中、まきさんが箱根越えの調査を兼ねて試走するという。 これは願ってもいないチャンスである。 ああだこうだと頭で悩んでいるだけではなく、とにかく一回峠というものを経験してみようと いうことになり、自分に悩む暇を与えず即座にまきさんに同行していいかどうか打診した。 まきさんからお供してもいい、とのお返事を頂き、急遽@nakの初「峠」が実現の運びとなった。

小田原〜箱根湯本〜(旧東海道)〜畑宿〜(旧東海道)〜芦ノ湖〜箱根峠〜三島


2002.03.02, 箱根チャレンジ

土曜日の午前9時に小田急線の小田原駅に集合。ミキさんから頂いた42Tの チェーンリングをまきさんに持ってきて頂いて授与式も無事完了。ミキさん、感謝。 今日の結果によって(あ)(た)どちらがこのリングを必要とするかが判明するはず。 (もらおうとしている(あ)・・・笑)
9:40am頃、箱根湯本に向かって出発。手前には小田原城。


2002.03.02, 箱根チャレンジ 2002.03.02, 箱根チャレンジ

国道1号線を箱根方面に進む。小田原厚木道路の箱根出口を越えたあたりから緩やかな登りに入る。 この日は晴天で気温も高い一日、早速防寒着を脱ぐ三人。


2002.03.02, 箱根チャレンジ

写真が飛んでいるのが峠レポートの特徴!?
国道1号を進み箱根湯元駅手前の「三枚橋」交差点を左折・・・ 道幅のわりには観光バス等交通量の多い国道1号の利用を避け、箱根新道(自動車専用道路)が沿って走る旧箱根新道を登っていくことにする。
三枚橋交差点を曲がって少し走るといきなり登坂いよいよスタート、と思わせる激坂登場。 写真はその坂を登りきって平らになった辺り。 そう、坂の写真を撮る余裕などまだなし。


2002.03.02, 箱根チャレンジ 2002.03.02, 箱根チャレンジ

いわゆる旧東海道である。
畑宿を目指し、登りがひたすら続く。3人共に外装のギヤは使い果たし1速で登っていく。 休憩の回数も少しづつ増えていく。坂の途中で休憩。写真右・・・水平に撮影したつもりであるが、 斜めに登っていく車線が峠を語る。
(た)さんはここで一回目の後悔をしたそうな・・・「とんでもないところに来てしまった。」と。


2002.03.02, 箱根チャレンジ 2002.03.02, 箱根チャレンジ

坂を登りきってカーブを曲がると先に更なる登りが見える・・・それが続く。
畑宿を通り過ぎて(観光する余裕なし!?)さらに登る。 しばらく走ると「この先七曲りスイッチバック」の看板が。 七曲りと言いつつ実際は約10のU字型ターンを含む連続スイッチバックが現れる。 そして、カーブに差し掛かるタイミングで運悪く背後から車が登ってくるのでカーブを大回りできない。 スイッチバック毎に休憩を取ってもらいながらゆっくり登っていく。ここが最大の難所? (た)さんここでニ回目の後悔をする!?
何回目かの休憩時に自転車を降りようとした瞬間、(た)さんは右足のふくらはぎをつってしまった。
「あっ、あ痛たたた・・・・」
と即座に靴を脱いで親指を引っ張る。 峠の洗礼を受ける。
そんなこんなで当然スイッチバック中の写真を撮る余裕はなし。 最後のスイッチバックをこなし、先に休憩できそうな場所が見えてきてやっとカメラを取り出す余裕。


2002.03.02, 箱根チャレンジ 2002.03.02, 箱根チャレンジ

「休憩所」は峠の蕎麦屋であった。その駐車場に自転車を停めて今登ってきたところを眺める。 まだ先は長いのであるが、半分終わった気分・・・もういい、と。


2002.03.02, 箱根チャレンジ

この場所、実際見晴らし茶屋の跡地だった模様。
「樫の木の坂をこゆればくるしくてどんぐりほどの涙こぼるる」
というセリフにメチャクチャ共感。 街道きっての急な坂道、との解説。


2002.03.02, 箱根チャレンジ 2002.03.02, 箱根チャレンジ

しばらくたたずみ落ち着いてくると三人共空腹感に襲われる。人間とは単純な作りである。 芦ノ湖に予定していた昼食をこの蕎麦屋で取ることに。 とろろ蕎麦は美味しかった。


2002.03.02, 箱根チャレンジ

空腹を(とりあえず)満たし、先を進む。休憩して冷え切った身体で登りはツライ。 しかし依然登り基調ではあるものの、芦ノ湖に近づくにつれて傾斜は緩やかに。 七曲りスイッチバックを制覇した自信がそう思わせるのか・・・ 途中にあった箱根旧街道資料館で飲料補給。 ここは以前紅葉シーズンに車で訪れた際、紅葉がとてもキレイだったところ。


2002.03.02, 箱根チャレンジ 2002.03.02, 箱根チャレンジ

写真左:「(た)さんの写真を撮ってあげよう。」と後ろ向きに下がっていって杉の木に激突して枝を揺らした瞬間。 (た)さん爆笑中。そう、(あ)は花粉症なのであった。

写真右:箱根旧街道が畑宿から芦ノ湖まで続いていて”東海道”の雰囲気を出している。昔はここを飛脚やカゴが登っていったことを 思うとギヤ付の自転車は楽な部類!?


2002.03.02, 箱根チャレンジ

さらにしばらく走ると・・・
もう少し走ると思っていたら突然「芦ノ湖」の看板。思いがけず早く芦ノ湖到着。 この時午後1時。なんと自転車で芦ノ湖まで来てしまった@nakなのである。
感動もさることながらしばし茫然自失か。

(た)さんwrites...
「本当に自分の力で来れたの!?」
信じられないのだ。でも、目の前の雄大な湖は紛れもなく芦ノ湖なのである。
「そうなんだ、やったんだ!」

2002.03.02, 箱根チャレンジ 2002.03.02, 箱根チャレンジ

湖畔にあるPaPiPuPePoという喫茶店で祝杯(?)。 峠の蕎麦屋の蕎麦で物足りなかったまきさんと(た)さんはピザトースト・ピザを注文。 (あ)はレモンケーキ。

さて芦ノ湖からどうするか?話し合った結果、せっかくなので箱根峠経由で三島まで下ってみようということになった。
続きは次のページで・・・




March,2002-Tokyo Japan
Canon Powershot G-1



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