This page contains 2 byte (Japanese) characters
Cycle@nak HOME
CycleReport 2005
ツール・ド・美ヶ原 2005に参加した。昨年の初参加に引き続いて二回目のチャレンジである。 (あ)は昨年同様Air Friday、(た)はPeugeot Pacific-18 Polishで参加した。 (あ)(た)共にそれぞれ目標を胸に秘めて臨んだが、果たして如何に...
大会前日、松本市の最高気温が35℃とうだるような暑さだった。 気合十分の皆さんとは別行動で昼遅く浅間温泉入りした@nakは、受付を終えた後 に試走もせずにファミレスでまったりと糖分補給と体力温存の作戦に出た。(決して気合い不足ではない、いやちょっと気合い不足かな??)受付会場で小径車に注目したSBC(信州放送)にインタビューを受けたが果たして電波に乗ったのだろうか。
宿に戻って一風呂浴びた後、まったりしているとチーズケーキの神様、きささん、きさダーさんがおどろきの降臨、、、といっても 実は@nakは事前に知っていたのだ。あー黙っているのって辛い。(笑) チーズケーキとパイナップルは大変美味しゅうございました。 宿の夕食は昨年同様に盛りだくさん。すっかり満たされた(あ)は寝不足だったこともありそのまま寝てしまった。 ちなみにkimrinさん、なぎのさん、(た)という美人サイクリスト3名と同室で寝るという夢は残念ながらかなわず。 あとから聞くと夢を見続けるという意味で同室じゃなくて良かったらしい。(笑)
大会当日は5時に起床。出走2時間前に起床して朝食を取っておくのがいいらしい。 荷物をゴール地点に持っていってもらうには7時までに預ける必要があるということで、6時半過ぎに会場に向けて宿を出発する。 起床当初は雲が掛かっていて涼しかったが、会場に向かうころには強い日差しと湿気が相まって不快指数はかなりアップしていた。 晴れ女なぎのさん、前日よりはマシだけどやり過ぎです。(笑) スタートはクラス別年齢別のスタートとなり、女子はすぐにスタートできるのだが、(あ)は約1時間、リカンベントの部にいたっては1時間半も じっとりとした暑さの中待たされる。登っている最中もこんなに暑かったらまずオーバーヒート間違いない、と暑さに弱い(あ)はひそかに焦っていた。 大会運営側も今回の暑さは予想できなかったのだろうが、大会終了後の閉会式も含めてもうちょっと天候を考慮した運営を望みたい。
ロードレーサー男子Cクラス、1000〜1100は8時6分にスタート。 昨年ほど緊張感なくスタートラインに立てたのはまだ起き切っておらず、ぼーっとした状態でスタートを迎えたからかもしれない。 いつのまにか前から2列目、ネリウメダーさんの真後ろに陣取っていた。男も惚れるこのかっこいいニイチャンとは昨年に続いて同じ組のスタートなのだが、 昨年はスタートした瞬間に視界から消えていたのだった。そんなことを思い出しながらふと彼の自転車を覗くとなぜかインナーロー(最軽ギヤ)のままスタートしようとしている。 おや、今年は10メートル位はついていけるかなと思いながらスタートを迎えたもんだから、スタートと同時に無謀にもロード先頭集団についていってしまうという昨年と全く同じミスを犯してしまった。 (学習能力ゼロである。)重たいギヤでペースが乱れたそのままの状態で例の激坂に突入してしまったもんだから悪夢がよぎったのは言うまでもない。
さぁ、今年もハジマッテシマッタ・・・
昨年から約2分遅れ、2:14:57のタイムでゴール。一応2時間を切ることを目標にしていたのでダメダメだ。 Air Fridayでの初ヒルクライムが昨年のこの大会だったのだが、39Tx27Tのギヤが全然踏めなくて脚力不足に泣いたのだった。 より軽いギヤを用意すべくコンパクトクランクを導入して望んだ今年の大会はそれに頼リ過ぎたのがかえって裏目に出た形になってしまい、不本意な結果に終わってしまった。
美ヶ原名物の「最初の激坂」を攻略するため、そして後半のペースアップ用に脚力を残しておく目的でフロントのインナーに34Tを用意して、34Tx27Tという最小ギアを用意した。 (まずは脚力を鍛えろという話もあるが、ブッツケ本番が身上の@nakにはトレーニングなどやってもせいぜい一夜漬けなので、道具と精神力で勝負するのである。) 目的どおり軽ギヤ不足は解消したのだが、これが仇となった。 確かに最初の激坂も登り切ることができ、美鈴湖(CP1)以降は休憩無しで登り切ることが出来たのは良かったのだが、最小ギヤを多用し過ぎた為にCP3までの平均登坂スピードが昨年より随分落ちてしまった。 その結果、CP3には昨年より約15分も遅れての到着となってしまったのである。CP3以降の最後の登り、そしてゴールまでの区間ではこの遅れを一気に挽回して最終的に2分遅れまで縮めることができたので、 後半に脚力を残しておくという作戦は成功したものの、ペースアップがあまりにも遅過ぎた。CP2を過ぎてしばらくしてペースの遅さには気が付いたのだが、どうしてもペースアップを図れなかった。 一旦できてしまったペースを変えるのが難しいことを思い知らされた。ローギアはあくまでも緊急用として「使わない」追い込みの厳しさが足りなかった。この「甘え」を如何に克服するかが課題だ。
昨年のようにゴール手前でふくらはぎが攣りそうになってスパートが掛けられないといったことはなかったのは、 軽いギヤで登ったこともあるが、それよりも昨年よりポジション少しまともになったことによる効果が大きいと感じた。 昨年に比べるとサドル高が3〜4cm低くなったことで、無理なくペダリングできるようになったように感じる。 指南を受けたわけではないので本当に「まとも」なのかどうかはわからないが、ポジションは確かに楽だと感じた。 ただ後半に臀部が痛くなってきて、時々ダンシング(もどき)で腰を浮かせながら痛みを和らげないといけなかったのが気になった。 今のサドル(Fizik Arione)が合わないのか、サドルの位置にまだ調整の余地があるのかもしれない。
昨年は「ガンバレ小径車!」といった声や小径車の追い越しに驚くロードの姿が多かったが、今年は参加が多かったようで 昨年ほど目立っていなかったように思える。自分が目撃しただけでも: Kuwahara GAAP, Bike Friday(BF) Pocket Rocket, BF Air Friday x2, BF Crusoe, BF Sat-R-Day, BF Tandem Tuesday, DAHON Boardwalk(!), R amp& M BD-1W x2, Peugeot Pacific-18と 昨年に比べて随分増えていたように感じた。 一方、今年はMTBの速さが印象に残った、というよりやたらMTBに抜かれた気がする。スリックタイヤを履いて軽いギヤを駆使したMTBはヒルクライムではかなり有利なのかもしれない。
昨年は周りを見る余裕などなかった割にはコースは記憶にしっかり刻まれていたようで、CP間の距離感やコースのイメージなどは予想通りで戸惑うこともなかった。
暑さも心配していたほどなく、美鈴湖を過ぎてからは日陰を選んで涼しい風に当たりながら走っていた。
この日一番の掛け合いは、CP3手前で出会った係とのやりとり:
係: 「ガンバレ、カーブを曲がったら給水ポイント!」
(あ):「曲がってどれくらいですかっ?」
係: 「暫く!」
(あ):「『暫く』ってどれくらい?」
係: 「暫く!」
(あ):「まだ遠いのね?」
係: 「暫く!」
昨年に比べれば、必死さ加減は半分以下でかなり楽しんで登ることが出来た。 ゴール直後のダメージも昨年ほどではなく、一晩明けての筋肉痛も殆どない。 昨年は疲労困ぱいの中でとりあえず頬張ったトマトも、今年はその甘さをしっかり味わうことが出来た。 そしてゴール後に飲んだ水が甘く感じられて感激した。
昨年はただ必死に走っただけという余裕のなさを嘆いたが、今年はそんな余裕と冷静さが悔しく思える。その余裕はスピードに繋げられたはずだから。
来年の作戦はシンプルに...
もっともそんなことは完走できたゴールの達成感の前にはどうでもいいことに思えてしまう。
そうそう、下山時に前方を走っていたCATRIKE(トライク)が実に楽しそうにコーナリングしながら下っていた。 そのコーナリングスピードの速さに大感激。ステキ。>トライク
2度目の挑戦となる今回、前の晩から始まった緊張感をそのままナーバスに引き ずったままスタートを迎えてしまった。 ところが、最難関とされている美鈴湖までの道のりをオトボケ勘違いも手伝って とても順調に上ってしまい、休憩も省略してそのまま先へと進んでしまった。給 水ポイントでの水分のキャッチ&リリースも上手くこなし、「あら、あたしって アスリートみたい!」と勘違いしたりして、CP2までは非常に順調に走っていた ように思う。
当然のごとく、そのまま順風満帆に走っていけるはずもなく私の足はここで終 わってしまっていたのだろう。 その後の、CP3までの長かったこと、遠かったことといったら、もう! 相変わらず激坂は次々と出現し、上っても上っても・・・終わりのないようで あった。見上げた先にはスイッチバックを必死に登ってゆく前走者達が蟻んこの ように小さく連なっているのが見え、さすがに眩暈を感じてしまった。
そして、CP3過ぎたところでアクシデントは待っていた。 下り前の最後の上りで両内腿が同時に攣ってしまったのだ。それまで何となく嫌 な徴侯のあったものをうまくやり過ごしてきたが、それが急激な痛みに転じたの だった。 あと50mほど上りきってしまえばその後は苦しい上りから解放されて高原つつじ の咲き乱れる中を爽快に駆け抜け、ゴールまで一気にスパートをかけるはず だったのに・・・。←去年走った時のイメージから
見通しの良いカーブでかろうじて自転車から降り、膝を抱えてその場にへたり込 んでしまった。膝を伸ばそうとすると両足ともに激痛が走り、「ここでリタイ ア」の看板が目の前に舞い降りてきた。
しばらくして右足を伸ばすことには成功したものの、左足にはまだ痛みが残り、 足を伸ばそうとするとさらに攣ってしまいそうだった。「ふぇーん痛ーい、やっ ぱりリタイアかなー」と泣きべそかいていると、おのさん&なぎのさんのタンデ ムチームが軽やかに上ってくるのが見えた。
の叱咤激励をありがたく頂戴するが、弱々しい表情しか返せない私 だった。症状を告げると、
と叫びつつ二人は目の前をビュンと駆け抜けていってしまった。バイバイ。二人に追いつかれないように逃げ 切ってゴールするのが私の目標のひとつだったのに、ぐすん。間もなく須藤さん がこれまた軽やかにペダリングしながら上ってきた。やっぱり、私たちの仲間は 素晴らしい!健脚揃いだ。
それからいったいどれくらいの時間しゃがみこんでいたのだろう。次々と坂を上 がってくる走者達を呆然と見つめていたら、痛みが徐々に引き始めたようだ。 ゆっくりと両足を動かしてみると若干の違和感はあるものの、大丈夫そうだ。 で、ゆっくりゆっくり・・・立ち上がれた!恐る恐る・・・自転車にまたがるこ とができた!なんと回復力の早いことか。自分でも驚いてしまった。 よろよろと走り出そうとした瞬間、すぐ背後に「救護車」が迫ってきており、 「大丈夫?」と声を掛けられてしまった。しゃがみ込んだまま動けないでいる私 が坂の下のほうから見えていたのかもしれなかった。あと5分早く救護車が上っ てきていたらお世話になってたかもしれないなと思うと、その間に回復できたの をラッキーに思う。あとは、ゆっくりでもゴール目指して完走するだけだ!ゴー ル直前の最後の上りで力尽きてしまわないよう、最後の最後で”押し”を入れるま いとそれだけを考えて走った。
そして後ろからスパート掛けて突っ走ってきた(あ)さんとオオタさんのパワー を分けてもらって、私も無事にゴールへと到着することができた。
* 来年出場するであろう自分へのメッセージ
一番大事なのは、やる気とガッツ!だと思う。きっぱり。
(あ)(た)今年も何とか無事完走!
http://www.mspo.jp/result/2005/utsukushi/result.html
June,2005 Utukushigahara(Nagano),JAPAN
Canon IXY Digital 400
Cycle@nak HOME
CycleReport 2005