2004-06-27 ツール・ド・美ヶ原 2004




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ツール・ド・美ヶ原に参加した。 周囲に上手くのせられて(笑)出場することになったこの大会、@nakにとってはじめてのヒルクライムレースであった。 タイム計測の大会といえば、今までセンチュリーランには何度か参加したことがあるが、 レースの緊迫感は今回の方が上だったように思えた。 きついヒルクライムで有名なこの大会への初参加にあたり、(た)の目標は時間内完走、(あ)はそれ以前にチェックポイント3で足キリにあわないことを目標に(弱っ!)走った。 (あ)はAir Friday、(た)はPeugeot Pacific-18 Polishでの参加、両名共に無事完走を果たした。

http://www.mspo.jp/




スタート

(あ)が参加したロード・一般男子Cのスタート前の様子。前の組のスタートを後方で緊張しながら待っている。(た)も30分前に同じような光景を見ながら一般女子・ロードのグループでスタートして行った。 同じ組にネリウメさんがいるはずなので周りを見渡してみたが、見つからず。この数分後、8:00 amにスタート。



(あ)の巻...

出発直後にネリウメさんを一瞬目撃するがそれが最後、あっという間に視界から去っていった。(笑)
スタート地点からの緩やかな上りを集団とともに加速していく。 ついて行かなきゃ、と思った時点ですっかりマイペースという言葉を忘れて場に呑まれてしまっていた。 周囲のスピードに置いていかれないようにとシフトアップしていくが、それは完全にタイミングを外していた。 温泉街の外れに差し掛かり、傾斜が少しずつ急になっていくところ、少しずつ軽いギヤに入れていかないといけないところで 自分はシフトアップしていたのである。気が付くとメチャクチャ重いギヤを踏んで登坂している。 完全にペースを乱してしまった。あわててシフトダウンしたらギヤが上手く入らず、その間あっという間にグループからおいていかれてしまった。 そしてあれよあれよと心の準備もなく重たいギヤのままで最初の激坂に突入してしまった。

ペースをつかめぬままに温泉街を抜けてしまい本格的な登りに突入してしまった。もう全然ダメである。 勢いがつかないまま、機械的にギヤを一番軽くするが、全然足が回らない。足が重い。 あー恥ずかしいかな、実は昨日の試走の疲れが足に残っていることをここで気付かされるのだ。 昨日はこの坂をダンシングしたことを思い出して腰を浮かせてみるものの、全くの不発に終わる。 これチェックポイント1までたどり着けるのかぁ〜!? 「あーっ、ごめんっ!」と自分につぶやいて、、、

押しが入ってしまいました...

足付きなし、という目標があっさりと崩れてしまったので目標を「無休憩」に切り替えて、ギリギリと踏み込む。 とても回転、なんていっていられない。ギヤが足りない。あーやっぱりAirFridayで一度は峠を登ってから臨めば良かった、などと無駄なことを考えながら上を目指す。 やっとのことで美鈴湖に到着。平坦な区間にたどり着いたものの、全然スピードはあがらない。なんとか30分で登ってきた。
美鈴湖湖畔沿いの平坦な区間を走っているうちに少しペースを取り戻したつもりになっていたが、チェックポイント1を通過したあたりから再び傾斜がキツクなる。 美鈴湖までの区間ほどの傾斜はないが、ひたすら登りとスイッチバックがずーっと続くのである。あーまだ全行程21Km中4Kmちょっとしか走っていないのにぃ〜とちょっと絶望感を感じながら 登りに突入していった。

そんなこんなで頂上まであっぷあっぷともがきながら登っていった。 足がクルクル回ってしばらくは調子よく登っていたと思えば、傾斜がちょっと急になると途端にペースがカグンと落ちて、 ケイデンス(ペダリングの回転数)が激減する、これの繰り返しで進む。スイッチバックは遠回りとわかっていても、つい傾斜が緩やかな外側を選んでしまう。 同じようなペースのロードに付いていきながらチェックポイント3を目指した。
チェックポイント3には10:40amという足切り通過時間が設定されているので完走よりもまずはこのチェックポイントの無事通過がどうしても気になる。 時折腕時計を睨みながら走る。チェックポイント2を9:00am位に通過、時速6Km程度で登っていってもなんとか足切りには合わずに済みそうだ。あーあと半分だ、という思いを励みにキツイ坂を登り続けてしばらく行くと「中間点」のサインが立っていた。 あれっ、まだ半分走ってなかったの??、と少し途方にくれる。

チェックポイント1〜3の間は約10Km、ひたすら登りである。スタート直後のような傾斜はないものの、緑の中とはいえ景色も少々単調で(おぼろげながらそんな印象だった。)思いの外キツイ。 それでもチェックポイント2を過ぎてしばらく走っていると、やっと本調子になってきたようでいつもの自分のペースでペダリングできるようになってきた。後から聞いた話では (た)も同様だったようで、@nakの両名共、実はスロースターターなのだということになった。(ウォームアップしろってことか!?) それでも所詮はトレーニングなど一切していない身、調子が出てきたといってもそう長続きはしなく、少しずつペースも落ちてきた。ちょっと気力が萎えてきたところでコースに立っている係の人に 「チェックポイント3まであとどれ位ですか?」と思わず聞いてみる。相当悲壮感漂っている顔だっただろうな。しかし「あと600m!」という答えに救われた。ここではじめて冷静になれたような気がする。 チェックポイント3を9:50am 位に通過、徐行しながらコップに入った水をもらって頭から被る。気持ちいい。

最後の区間に突入。しばらくは今まで同様の登りが続き、最後までこの登りが続くのかとちょっと憂鬱になり掛けたその時に、 前方の景色がひらけてツツジが広がる高原の景色が目に入ってきて、コースは緩やかな下りに入る。ひんやりとした風がとても気持ちいい。 それまでのスイッチバックとは違い、大きなカーブを描きながら緩やかなアップダウンを繰り返して高原を縫っていく。 一気にスピードを上げて加速、その拍子にぴりっと足が攣りそうになるがお構いなし。 何度目かのカーブを下ると前方の登りには大勢の人が沿道に陣取って声援を掛けていてそれが最後の登りだということが見て取れる。 MTBとロードが1台ずつ、比較的低速で登坂している。最後の力を振り絞り、加速をつけてその登坂に入る。坂の上にはカーブがある。 「そのカーブを曲がればゴールだ、ガンバレ!」と沿道からは声援。エーカッコシーが幸いしたか、シフトアップして一気にロードとMTBを抜いていく。 そんな力どこに余っていたんだ??


(た)の巻...(BBSから転用)

今回はパシフィックで時間内完走するのを目的に走りました。自分なりにひそかに方針を立て、(作戦とはいわないっ)いつものように休憩をたくさん取りつつゴールを目指しました。 タイムと順位がきっちりと出るヒルクライムレースは初めて。本気の女性アスリート達と一緒に走るのも初めて。とても良い刺激を受けました。 私がヘロヘロ走っていると、追い越ししなにネリウメさん、かぜはるかさんが声を掛けてくださったのが嬉しかったな。その他のサイクリストにもたくさん声を掛けてもらって奮起することができました。 最後のCPを過ぎて、ロードの女性、マウンテンの女性、折り畳みの(た)が横一線に並ぶ局面がありました。全員が意識したその瞬間・・・思い出すとブルッとしちゃいます。

ゴールした瞬間もその後も、私は満たされた幸せな気持ちでフワフワしてました。目標の「完走」を果たすことができたのですもの。 完走が最大の目的だったはずなのに、公式タイムを見せられると次なる野望が出てくるのは不思議ですね。来年も冷やしトマト目指して走るんだろか。



ゴール地点

ゴールが近づくと、先にゴールした人が沿道で「ガンバレ〜、もう少しだ!」と声を掛けてくれる。最後のカーブを曲がると コーンで2レーンに仕切られたゴールが見える。最後の加速でロードを一台振り切ったような記憶が...


タイム計測は前日ゼッケン番号毎に配布されてフロントフォークに取り付けたセンサーがゴールに設置されている計測器に反応することで行われる。


宗像さんとまきさんのゴール。


おのさんのゴール....後。(た)さん、無事完走でゼッケン見せびらかし。


小径車はほとんど見かけなかった中で、Kuwahara GAAPとGIANT MR-4F、そしてBike Friday Pocket Rocketを見かけた。



ゴール地点からの下り

頂上でのんびりと過ごしていると、大半の人は既に下山してしまった。
もうすぐ交通規制が解除されるとの係にせかされて下山開始。 頂上付近は開けていて緑がとてもきれいな景色が広がる。


ゴール地点の撤収も既に完了していて、機材や係を運搬するトラックが下山準備を行っている間をすり抜けてスタート地点へと向かう。


標高2000m超まで登ってきてしまったことを、眼下に広がる雲を見て改めて思い知らされる。


ダウンヒル途中、景色のいいところで休憩。21kmのダウンヒルは楽しい一方で緊張感を伴う。スピードを楽しみつつ、車間距離や前後の自転車に機を使いながら 下山する。


大会会場に戻って・表彰式

数時間前に緊張しながらスタートを切った地点まで戻ってきて、表彰式会場に向かう。 既に到着した参加者が集まって表彰式の開始を待っている。


会場前方には参加者のタイムが張り出されている。緊張しながら自分のタイムを探す。


美ヶ原仕様!?珍しいセキサイダー未装着の(た)'s ポプー号。
帰り支度のリカンベント達。車の屋根に納まった2台のリカンベントの姿はかなり注目を浴びていた。


反省?

http://www.mspo.jp/result/2004/utsukushi/result.html




June,2004 Utukushigahara(Nagano),JAPAN
Canon IXY Digital 400

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