@nakは多摩川の近くに住んでいながら多摩川はあまり走っていなかった。
下流は川崎まで、上流はせいぜい登戸まで?であった。羽田まで行ってみたい、多摩川の上流まで走ってみたい
と思いつつ、近くに住むがゆえに「いつでも行けるだろう。」という甘えが生じて実現出来ていなかった。
横浜のにちさん達と「横浜鎌倉境川アイスおかわりツアー」で走った際に、にちさんが
Cycle Sportsという自転車雑誌の2001/11月号を持参していた。(ご苦労様です)
昼食時にそれを見せてもらっていると「多摩川周遊ロングライド140Km」という文字が目に入った。
実はこの時長距離にも興味があった(あ)は内心「これだあぁぁ〜!」と叫んでいたのである。
「おかわりツアー」後、弊掲示板で
「『多摩川1周ラン』を是非実現させて欲しいです。」
とトスを上げたところ、早速にちさんが
「実現しましょう〜
まずはまた数人でやってみたいところですな。
私の予定は11/11以外は結構空いているので、いつでもいいですわん
あまり寒くならないウチがいいですかね。
やるとしたら朝8時くらいに丸子橋に集合かな?」
とスパイクしてくれた!
11月中・・・なんと展開が早いっ!願ったりかなったり。
早速11/17に日を設定。オーバー100Kmは未経験の
@nak、そしてにちさん、
・・・取り敢えず雑誌記事の全行程を日が短い11月の日中のにこなすのは難しいとして、
二子玉川出発、多摩川、そして支流である浅川〜川口川沿いに走り、小峰峠、武蔵五日市経由で羽村までを往路とし、
復路は野川サイクリングロードを下って二子玉川でゴール
というルートを目標にする。
心強い助っ人、たかさんも一緒に走ってくれることなった。本当に走れるのかな〜という不安、掲示板上でも冷静な分析(^^)、
そしてにちさんが直前に風邪を引いて体調がすぐれない中、
「まあ・・・人が全くない秘境を走るわけでもないので、取り敢えずやってみよう!」
と言うことに。
さてどうなったことやら・・・
二子橋出発→(多摩川)→関戸橋→(浅川)→川口川橋→(川口川)→上川橋→(戸沢峠)→小津方面(迷走中)
小津方面→(戸沢峠再度)→上川橋→(小峰峠)→小峰公園→武蔵五日市駅前→(秋川)→暁橋(多摩川)→二子橋
- 走行距離 : 141.3 (Km)(+/-α)
- 走行時間 : 7h 31min (Hrs/Min)
- 平均速度 : 約18.4 (Km/h)
- 最高速度 : 41.1 (Km/h)
二子玉川駅に近い二子橋の川崎側に集合。
近くのコンビニに食料調達、そして出発準備。
R&M BD-1wにちさん、R&M BD-1たかさん、
R&M BD-3(あ)、そして紅一点Peugeot Pacific-18(た)。
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何だかんだと準備に手間取り出発は予定の約40分遅れ。まずは多摩川の川崎側を上流に向かって登っていく。土曜日の朝ということもあり
人はそれほど多くなく快適走行。
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降水確率0%....日頃の行ないがいいのだろうか。
少し雲が出ているものの風も思ったほど強くなくて登戸を通過、是政橋にて。
imodeから発信「8:45出発、9:40是政橋通過」
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関戸橋を渡って少し上流に進んだところで多摩川本流から分岐して浅川に入る。しばらく走って中央線の鉄橋を越える。(写真奥)
黒いくちばしの長い川鳥の大群が連帯飛行していて自然を満喫。
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imodeから発信:「10:40浅川、中央線越え」
浅川で休憩中。にちさんは前週の鋸山(峠)サイクリングで膝を痛めた模様に加えて風邪でイマイチの様子。
ここでやっぱりPeugeotの皮サドルが痛いという(た)さんは
BD-3に付いていたSpecializedのシートを
シートポストごと引っこ抜いて交換。(あ)が皮サドル担当に・・・
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走行再開。北浅川付近でさらに支流である川口川沿いを走る。
分岐がある川を上手く走るのは予習が必要...分岐を見逃しやすい、上手く走らないと中州に行き当たる等々。
川口川への分岐も見失いちょっとタイムロス。
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秋川街道を間近に気合いが入る一団。「ここまできたら小峰峠、武蔵五日市ももうすぐだっ!」と意気込む。
この時点でこれからの展開は予想もつかず・・・
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秋川街道に入りしばらく走ると「上川橋」の交差点で地図上のプロットは一旦秋川街道をはずれて横を走る道を
辿っている。素直に従い秋川街道を外れる。少し大きな道にぶつかりそれを走り出すとだんだんスピードが落ちていくではないか。
あれ、これってひょっとして登り?んんっ、聞いてないぞ、峠じゃないか!!
これが地図にないって事は地図に書いてある小峰峠ってこれよりもスゴイのか?
などと思いながら行程には書いてなかった戸沢峠を取り敢えず登リはじめる。
実は(あ)はもともと朝食の消化が良くない(良すぎる!?)方でこの日もあまり朝食事をせずに走り始めた。
ところがここにきてそれが影響を・・・ペダルが全く廻らないのである。
膝と風邪で調子の悪いにちさんについていくのもやっと・・・えっ、なんで???
そりゃ実力的にはにちさん、たかさんには遠く及ばないにせよここまでひどい事はないはず。
何とか・・・まさに何とか峠の頂上に辿り着く。
そしてついた瞬間に襲ってきた異常な空腹感。
貪るようにあんぱんを口に運ぶ。コンビニで買ったなんの変哲もないあんぱんがこんなに美味しいと思ったのは初めてだった。
たかさんに説明するとこれはどうやらハンガーノックの一歩手前だったらしい。
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さて戸沢峠を下り道を進む。ところがどうもルート図に載っている地名が出てこない。
何とか秋川街道への復帰ルートを探しつつ道を進んでしまう。
沿道の紅葉がちょうどキレイで見頃。すごいすごいと感激しながらどんどん山中に向かって走って
しまう・・・
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そして・・・ついに行き止まり!?ここは一体何処なんだ???
地図で再度確認の図。周りを山に囲まれてしまったここは小津。かなり違う方向に向かって走ってきたらしい。
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人里離れたところに・・・・やって来てしまった。(^^;)
結局秋川街道に戻る為には再度戸沢峠を戻って上川橋に戻るルートしか見つからず、下ってきた戸沢峠を再度
登る。峠往復、である。写真(を撮る余裕など)があるはずない・・・この迷走でかなりの時間をロス。
体力消耗、そしてオマケの峠制覇?
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上川橋の交差点まで無事復帰し、秋川街道を素直に北上することに。やっと予定のコースに戻った安心感と
同時に峠の往復により憔悴しきった4人は”ただ”走っていた。
と、突然
「おっ、おーーーーっ!」
と叫ぶ声。ふと見上げると我々の前、対抗車線にな、ななんといつもお世話になっているスーパーライダーミキさんがいるではないか!
「こんなところで何しているんですか?」
とお互いに声をかける。ミキさんは美味しい蕎麦を食べに武蔵五日市から秋川街道を下って帰る途中との事。
それにしてもこんなところで出会うとはビックリ。ミキさんん分身の術を目の当たりにしたのである。
ミキさんと少し話してお互いこれから向かう先の様子を教え合って別れる。
「あと1Km行ったところに小峰峠の入口があるよ。」というミキさんの言葉がどれほど心強かったか。
さて、「スイッチバック3回の楽な峠」と雑誌に書いてあった小峰峠や如何に。
つづく。
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